ID:98044
いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
[1480595hit]
■こども文教委員会 面白トピック3連発!
本日は、昨日に続き、こども文教委員会が開催された。区議会議員として10年になるが、議会やお役所というところは、中にいる人々にとっては極めて「真剣」なことが、さめた目、つまり「世間の常識」から見ると笑えることが多々ある。今日の委員会でのそんな例を3つ。
1.ヤバイと思ったら、あわてて前言を翻すのは、お役所の常識?
共産党の委員の「大田区独自の学力テストは、どこの会社に委託しているのか」との質問に対し、指導室長(教員出身)は「教科書を使用しているので、東京書籍に委託している。教科書に準拠しているのでこの会社にした。」と答弁。これには私が以下のようにかみついた。
東京書籍は、最も自虐的な歴史教科書の出版社として有名である。その会社の教科書を使っているから、その会社に学力試験を委託する、というのはまったく公平性を欠く。教科書会社は、学校長出身者を顧問にむかえ、採択に影響力のある教科部会長の教員に小まめに接触するなど、熾烈な営業活動をしている。
東京書籍に試験業務を委託すれば、東京書籍は「大田区でチャンピオン(本命)宣言」を受けたようなものだ。教育委員会こそ公平、公正を旨とすべきが、なんだ、この有様は。梨畑で帽子を脱ぐんじゃない!
すると、指導室長は、あっさりと「採択した教科書会社だから決めたのではない。試験問題の記述といい、レイアウトなどが優れていたからだ。」と、数分前の言葉を翻した。さすが、教員から行政職に栄転するだけのことはある。じゃあ、さっきの答弁はウソだったのか、となるのが民間の常識だが、役所では、これでいいのだ!
2.犬伏が文句をいうので、予定にないが報告することにした!
お役人の議会軽視、マスコミ優先は何度も書いているが、またやってくれた。それは、大田区の小中学校で「学習指導講師」を採用し、基礎学力の向上を図る、という事業についてである。2月20日の新聞各紙に掲載され、大きな反響があった。塾の講師ではなく、区が採用する講師という点、確認テストを再三行う点など、よい施策であると思う。が、なぜ、マスコミに発表して議会の所管委員会に報告がないのか?昨日、教育委員会管理職と雑談していて文句を言った。
そして、本日である。委員会での所管事務報告は「何を誰が、何の資料を使って、何番目に‥」とレジメのようなものが各議員に事前に配布される。昨日配布された「レジメ」には、この学習指導講師についての報告はなかった。レジメどおり報告がすすみ、事前配布のとおり「社会教育課長」が次の報告をしようと立つと、庶務課長がそれを制した。
と、すかさず、指導室長が挙手をし「私からは、学習指導講師についてご報告を‥」と始めた。事情がわからない社会教育課長はきょとんとしたままである。ははあ〜、なるほど、読めた!そういうことか。
報告が終わると、私が以下のようにかみついた。
お役所の議会軽視、マスコミ優先は、今にはじまったことではない。ところで、指導室長、先ほど社会教育課長が報告をしようとしたら、あなたが突然「事前の資料」にない報告を始めた。これは、昨日、庶務課長に対し、私が「なぜ報告をしないのか」と苦情を申し出たので、予定外だが、あわてて報告をした、ということでよろしいのか。
指導室長は、困惑して庶務課長のほうを見る。庶務課長が、止む無くうなずく。そこで指導室長は、やっと「そのとおりです」と正直に答弁された。私の苦情を率直に受け入れ、あわてて報告されたことはとりあえずは評価しよう。
しかしだ、これほど大田区の教育について重要な問題を、所管のこども文教委員会が先月9日にあったにもかかわらず、報告しない。2月12日には、各界の関係者で構成される「大田区教育懇談会」が開催されているが、ここでも報告していない。
結局、議会や教育懇談会なんぞは、どうでもいい。我々(お役人)が決めるんだ!と勘違いしていないか。あなたたち(役人)は執行機関で、区の意思決定機関は議会なんだ。勘違いしてはいけない!とやった。
[5]続きを読む
03月03日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る