ID:98044
いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
[1480554hit]
■決算認定、賛成だか反対だか不明な我が討論
入札改革を公約にあげられ当選された松原区長でしたが、残念ながら談合の疑惑を払拭することはできませんでした。区立羽田中学校建設工事においては、事前に流れていた落札予定者、所謂チャンピオン以外の建設共同企業体が落札すると、その構成員の一員が「業界の掟を守る」ためなのか、契約辞退の申し出をする、という異常な事態が起き再入札を行う前代未聞の事件がありました。
また、電子入札で行われた解体工事入札では、入札締め切り2分前に突如、経理管財課から中止の連絡があり、再度行われた入札では「落札予定業者(チャンピオン)」よりも低い額を入れたアウトサイダー2社が、最低落札金額以下という理由で失格となる不思議な事件もおきました。締め切り2分前に各社の落札額を知った区側と業界の結託、と疑われるような事案でした。
区議会各定例会に上程される契約議案では、議会や議員をあざ笑うような、大田区予定価格の95%以上の高率なものが多く見受けられ、まったく入札改革の実があがっていないことを物語っています。今定例会に上程された5本の契約議案でも、3件が96%以上でうち1件は、大田区予定価格の99.50%という統計的にありえない高率でした。このような非常識な高率な落札率につき、相変わらず「適正な競争の結果」と、ご自身の想いとは違った答弁をせざるを得ない立場にある、野田副区長には、その心中をお察し申し上げ、同情を禁じ得ないのであります。
さらに、本年11月2日に入札が行われる予定の区立羽田中学校解体工事では、すでに業界団体内では落札業者(チャンピオン)が決定されているとの情報もあります。ご要望があれば落札予定業者名をいつでも開示させていただきますが、どうせ業者を呼んで「談合はない」旨の宣誓書を書かせるだけでしょうから、これは他の公権力に委ねることにいたします。
様々な疑惑をもたらした仮称大森北1丁目開発では、様々な地元有力者が大田区との関係からテナントとして周辺相場より安く入居を決めていた、との情報があります。特に、地元歯科医師会の有力歯科医師は、大田区との長年の協力関係からか、計画着手早々に破格の条件で分院を開設することが決定された、とウワサされております。
はたして、松原区長のかかげた民間感覚とは、公の議会の議論以外の場所でコソコソと決定することを示されたのか、と疑ってしまいたくなる惨状であります。庁議は形式的で経営戦略会議では議事録も存在せず、一部執行部による独断専行が横行していることを物語っています。
情実人事、左遷人事の影響か、職員の綱紀の乱れも顕著です。大麻栽培の職員、窓口ネコババ係長、区民から預かった看護士免許などの個人情報を3回も紛失した職員等、定年を迎えた部長を服務監察担当にすえましたが、その成果は見えてきません。
教育問題でもダッチロールが続いています。この定例会の最中、区立中学校の男子生徒が下校途中に傷害容疑で蒲田署に逮捕される、というショッキングな事件がありました。隣接校の生徒と一対一で決闘をし、負けたほうが訴えて発覚したそうです。傷害事件はどのような理由があろうとも正当化することは出来ないでしょうが、「正しい」ケンカも出来ない子供たちには、哀れみすら覚えてしまいます。現在、練馬少年鑑別所に収容されている彼の出所後の更生を支える学校、家庭、地域であって欲しいと強く望みます。
反面、ある区立小学校では、姉との兄弟げんかでアザを作って登校した小学生に、学校長、スクールカウンセラー、こども家庭支援センターが過剰に反応し、即日、児童相談所に入所させ、なんと50日近く解放されなかったケースがありました。
学校側が児童相談所に通告しなかったために起きる惨事の多さに、保護者への面談もせずに、学校が過剰な反応した結果、本来は守るべき児童の人権が長期にわたり不当に奪われてしまいました。
民主党売国政権の、尖閣諸島事件での対応に見られるように、いつのまにか我々日本人は、自己責任という言葉を忘れ、誰かの責任にする、という悪い癖を身につけてしまいました。
[5]続きを読む
10月13日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る