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いぬぶし秀一の激辛活動日誌
by いぬぶし秀一
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■これでいいのか大田区政?by第一回定例会一般質問
 この雇用を確保するためには、新たな職を作る努力もされています。蒲田駅前で自転車駐輪指導にあたっている指導員は、そもそも国の緊急雇用対策事業の補助金で民間企業に「失職中の人限定」で始めたものでありますが、いつの間にか週3日間は大田区の技能系職員、すなわち用務主事や給食調理員さんの定年後の職場にとってかわられてしまいました。さらにすばらしいのは、土曜日、日曜日などの週休日には「長年の習慣」でしょうか、区OBは駅頭にはたたないで、民間警備会社の職員が指導にあたっているのです。
そこでお尋ねいたします。大田区職員を再任用、再雇用しなければいけない法的な根拠は何でありましょうか。また、区OBが社会福祉法人や外郭団体に採用されている根拠もお教えください。自分のかっての上司や先輩が勤務する外郭団体や、社会福祉法人に、はたして所管課の区職員が指導など出来るのか懸念されるところであります。
 
 今年度末には、例年より50名ほど多い定年退職者が区役所を去ることになり、今頃は大慌てでこの新たな50名の「職作り」に励まれていることと推察いたします。心配されるのは、その結果、いままで民間企業やシルバ−人材センタ−に委託していた仕事を取り上げることになりはしないか、ということです。ワ−クシェアリングが民間大手企業においても実施されようとしております。区のOBが仕事を独占しているとの指摘も聞こえてまいります。再雇用、再任用職員に対する給与総額、特に再任用職員の部分を減額し、その分で新たな民間高齢者の雇用を考えるべきが、昨今の危急的課題であろうかと思われますが、ご所見をうかがいいたします。
 
 再三申し上げておりますが、松原区長は「民間出身」をキャッチフレ−ズに見事当選をされました。代議士秘書、区議、都議のご経験を通じ、お役人の「いい訳」や「厚遇」には時として私と同じ感想を持たれたのではないかと思っております。お役人だらけの庁内で大変でしょうが、どうか「民間の苦しさ」をわかる区政、民間の常識が通じるお役人の育成に努めていただきたいと思うのであります。

 次に、迷走する大田区の教育についておうかがいをいたします。これは当初、瞑想すなわち目を閉じて深く考えていらっしゃる、というつもりで質問通告をしたのですが、いつの間にか迷い走ることになってしまいました。
 
 以前から、大田区の教育にはビジョンがないと言われ続けてまいりましたが、これは大田区だけの責任ではなく、文部科学省のダッチロ−ル的な政策転換や、区立中学に在籍しながら、東京都職員である教員の身分なども大いに関係するところであり、国家的議論を深めるべき課題でもありましょう。そもそも、国家がその目指すべき姿、国家観を示せない国、やたら自らの国の歴史を貶めるマスコミが蔓延する状況のなか、教育現場だけが迷走するな、と言われても、教育委員会が目を閉じて瞑想したくなる気持ちも理解できないものではありません。
 
 さて、そのような状態のなか期待をもってお待ちしていた「おおた未来プラン10年」であります。未来を拓き地域を担う子供、みんなで育むまちにします、との目標のもと策定された施策をみて驚愕、いや落胆してしまいました。なんと、[10年後のめざす姿]のモノサシ(指標)と目標値として示されたのは、

大田区学習効果測定で期待正答率を超えた生徒の割合を現状の58.3%から5年後には60%、10年後には62%へとする、不登校生徒の出現率を現状3.73%であるものを5年後3.43%、10年後には3.23%とするというなんとも細かなものであります。さらには、体力調査で小学校6年生の50m走の平均を男子8.96秒を8.86秒にするという、まことにお役人らしい数字の羅列が無意味に踊っているのです。


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02月27日(金)
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