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雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
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■「リーメベルタ」のこと
午前中にブルーバックスの「チューリングの計算理論入門」を読了。チューリングマシンは2012年のGoogleのトップページで初めて知ったくらいの私でも読み進めることができるほど平易に書いてあり、知見を広めることができた。それにしても、チューリングを含めてコンピュータの基礎を築いた4人の数学者に、天才とはこういう鋭い着眼点とそれを形にする優れた技能を持つ人々を言うのだと思い知らされた次第。
午後から「リーメベルタ」(NEXT-SOFT+)を開始。
病気になってしまった村の人々を治すため、どんな願いでも叶える秘宝を求めて塔を登る決意をした少女リヴィア。しかし、塔の中には塔を守るパペット(獣人)が行く手を阻んでくる。そんな折、リヴィアはアフィという名のパペットと出会い、アフィは一緒に戦う代わりに塔の上に連れてって欲しいと持ちかける。こうして、リヴィアとパペット達による冒険が始まった。
この作品はクォータービューのシミュレーションRPG。自ら戦うことができないリヴィアは仲間のパペットに指示を出して、行く手を阻むパペットと戦ってもらう。
リヴィアが探索する塔は多層階層で、各階は複数のフィールドで構成。フィールドではパペットとの戦闘が行われ、敵パペットを全滅させることで次のフィールドに進むことができる。また、各階の最後にはその階層のボスでる守り人が待ち受けており、勝つことで上の階に登ることができる。
戦闘はターン制で、移動以外はAP(アクティブポイント)を消費して攻撃や補助などの行動を行う。パペットの行動内容はスキルで表され、スキルに応じて消費APが設定されている。スキルには攻撃や補助など通常動作のコマンドスキル、敵の行動に応じて発動するリアクティブスキル、能力に影響を及ぼすパッシブスキルがある。この内、リアクティブスキルが本作の特徴で、行動終了時にスキルを設定することで、敵のターン中でも攻撃を受けた味方に対して援護や補助を行えるというもの。戦闘は大抵敵の方が数が多いが、このリアクションスキルを活用することで戦闘を優位に進めることができる。また、スキルは習得したものなら上限以内で自由に設定が可能で、同じパペットでも様々な行動内容を取ることができる。戦闘に参加できるパペットは5体までで、15体を控えとして所持できる。戦闘が終わると、敵パペットが味方になることがあり、これによって味方のパペットを増やしていく。パペットの種類は20以上にも及び、それぞれに題材となる動物の特徴を持つ可愛らしい姿をしている。
SRPGなのでパペットの成長要素も備わっている。成長は、戦闘での経験値によるレベル、スキルの使用回数に応じて上昇するスキルレベル、パペット同士の合成による能力の引継ぎ、スキルレベルの条件を満たすことで行えるクラスチェンジが挙げられる。合成は手っ取り早く能力強化が可能だが回数制限あり。クラスチェンジ先は複数に分岐していることもあり、それぞれスキルレベルの条件が異なることから、使用するスキルの選択がクラスチェンジにも影響を及ぼすこととなる。
箱庭のようなフィールドでパペット達が一所懸命戦う姿が実に愛らしく、それだけで満たされた気持ちになれる。物語も世界を救うとか大層なものとは無縁の等身大な冒険譚に親しみを覚え、パペット達とのやり取りもほのぼのとしていて微笑ましい。オープニングを読み上げる口調が、子供に昔話を読み聞かせるような穏やかさで、この作品の世界観を象徴しているようであるのがとても印象的であった。加えて、民族音楽的な楽曲がこの世界観を更に深めてくれて、独特な時の流れを持つ素敵な雰囲気を作り上げている。
戦闘システムは、今作の特徴であるリアクションスキルの活用が面白い。敵のターン中でも割り込んで行動できるので、やられっぱなしを見ているだけではなく一矢報えるのは気持ちが良い。また、リアクションスキルの発動範囲は広くて使いやすいため、活用の敷居が低いのが好印象であった。とはいえ、当然ながら敵も使ってくるので、その対処に頭を使わなければならないのもまた楽しいものがある。敵が変な場所に移動したと思って無視したらリアクションスキルで苦しめられたなど、活用方法は敵から学ぶことも多そうである。
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05月04日(日)
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