ID:98041
雪さんすきすき日記
by 氷室 万寿
[917706hit]

■体験版のこと
 自機の全ての攻撃が誘導兵器で、狙いが荒くても敵を倒せるのはプレイに疾走感が生まれて好印象。自機の移動速度が速ければもっと疾走感が出るような気もした。一応、ブーストで移動速度は上昇するのだが、ブースト時が標準速度でもいいくらい。
 地形が凝っているのはいいのだが、敵味方共によく引っかかる。この対処は今後のゲームの方向性を決める上で大事なことかと思う。現状のままでは、引っかかる面倒さを回避するために、地形を避けて上空で戦った方が遥かに有利であり、折角の地形がまるで活かされない。

「Angel's Identity」(HypotheticalCat)
 弾幕横STG。ラスボスまでの完成はしているようだが、仮素材版とのことで演出や調整が未完成とのこと。
 弾幕の種類が豊富で飽きさせないが、総じて難易度は高く、後半のボスは本気で殺しにくる。CAVEの弾幕を彷彿させるような攻撃もいくつか見受けられた。ショット長押しで低速になるが、それでもまだ速くて弾の隙間が避けにくかった。あと、自機の当たり判定を表示しないのは演出が未完成なのか作者の意図なのかは分からないが、この弾密度であればあった方が有難い。
 ボムや特定の敵を倒すと敵弾がスコアアイテムに変化する。ボスで使うと大量のアイテムが発生するなど、稼ぎ要素も高そう。クリアするにはある程度残機を稼ぐ必要もありそうで、稼ぎを含めたパターン作成を求められそうである。
 幾何学的な背景が独特で印象的。自機や敵の設などもいろいろとありそうである。

「Magical Triwell」(Hresvelgr)
 2D横スクロールアクション。
 操作性は良く、特にダッシュからのジャンプが快適で気持ちいい。箒という操作がどのようなものになるのか気になるところである。
 倒した敵がスクロールすると復活するのはいいとして、画面外から敵が攻撃してくるのは突き詰めると覚えゲーになってしまうので、アクションの楽しさが削がれてしまう気がした。

「NonetEnsemble」(PhotonSystem)
 今度のNonetシリーズはローグライク。ランダム生成されたマップを降りていくというシステムは従来のローグライクを踏襲しているが、自キャラの後ろに仲間が付いてくるのが特徴。2人で敵に接すれば2人で敵を攻撃できる。また、Nonetシリーズといえば魔石であり、今作にも登場する。今作での魔石の役目はアイテムとして使うと魔法が使えるというもの。敵を攻撃する以外にも水の魔法で草木を育てたり火の魔法で焚き木を付けて体力回復したりと様々な用途がある。石碑を使えば合成もできて、より強力な魔法を生み出すことができる。
 ローグライクは1人で潜る作品しかプレイしたことが無かったので、仲間と共に戦う今作は2人で戦えるように立ち回る必要があり、それがとても新鮮であった。Nonetシリーズお馴染みの魔石も登場して、シリーズのファンとしてはやはり合成による効果が気になるところ。
 しかし、現時点ではお世辞にも調整が上手くいっているとは言い難い。まず、マップの出来が悪い。通路が固まったり、部屋の一片に通路が接したりと、他のローグライクに比べてダンジョン生成が雑という印象を受けた。
 また、踏むと発動する罠が序盤から多すぎて、とにかく苦戦をさせられた。中でも風の陣という罠が最悪で、踏んで発動すると自キャラだけ飛ばされて、仲間はその場に置いていかれるというもの。2人で戦うことを前提の調整なのに、1人になったら破綻することは必至で、何回もこの罠のせいで全滅させられた。あと、乱数の偏りも激しく、1つの部屋で4回風の陣を踏まされたこともあり、辟易させられた。結局、3時間プレイしてようやくクリアできた。
 ローグライクだからといって何でもかんでもランダムで済ませばいいというものではないが、この調整を見るとそういう姿勢で作られているような気がしてならない。この点については考えを改めて欲しいと思った次第である。

 今日はここまで。あとはコミケ4日目の通販に勤しむことにする。

08月13日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る