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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「引き寄せの術」が冴える舞鶴
たしかに、びっくりするくらい、いろんなことがつながる。
先日、たまたま通りがかった弥生美術館で「村岡花子の世界展」をやっていて、しかも、ちょうど柳原百蓮さんのお孫さんの宮崎黄石さんのトークがある日で、興味深いお話を聞かせていただけた。そのことをツイッターに書いたのが、トークの聞き手を務められていた編集者の方の目に留まり、舞鶴へ新幹線で移動中にメッセージを受け取った。偶然にも以前からわたしのことを知ってくださっていた方で、あの日あの場に居合わせたことを喜んでくださった。
「傘と心は、開いているときがいちばん役に立つ」。
心の傘を広げているから、つながるべき人とつながる幸運が舞い込むのかなと思う。
『子ぎつねヘレン』の感想メールをいただいてから交流が続いている瀬野寛子さんが「いまいまさこカフェin舞鶴」を企画、実現してくださり、舞鶴との縁ができたのが、昨年の11月。瀬野さんの勤務先であり、去年も聴いてくださった水嶋純作氏が校長を務める日星高校のオープンスクールに呼んでいただき、舞鶴を再訪できることになった。
一日早く舞鶴に着いて、今日は観光。おつきあいくださったのは、昨年のいまいまさこカフェin舞鶴においしいランチを提供してくださった「ゆめさら」の米澤典子さんと、そのお友達で82歳の田丸氏。会うのは二度目の米澤さん、初対面の田丸氏と三人でとびきり楽しい午後を過ごした。
まずは、西市民プラザへ。舞鶴西港に寄港中の豪華客船ダイヤモンドプリンセス号を歓迎するおもてなしイベントが行われていて、琴の生演奏の調べのなか、米澤さんに紹介された仲井玲子さんという底抜けに楽しい方の弾むおしゃべりに引き込まれると同時に舞鶴観光情報を入手。
ジョー岡田という舞鶴のサムライが3時にダイヤモンドプリンセス号前に来ること、「M.ILK」という店が「舞鶴でいちばんおいしい!」と仲井さんが熱く語っているところにM.ILKの店長さんが来て、「今日は定休日なんだけど予約入ったので店開けますよ」。さらに、サムライジョーは田丸さんの友人だとわかり、つながることつながること。
噂をすれば何とやら、ダイヤモンドプリンセス号前で肉じゃがコロッケ(100円。美味!)を買い求めたら、そこにいたのは仲井さんの観光ガイドの師匠さん。
誰が言ったか「引き寄せの術」。
地元舞鶴の方もなかなか遭遇できない生サムライ・ジョー岡田さんは、独学の流暢な英語で客船の乗客を引きつけ、刀で大根を輪切りにしたり(宙を舞う輪切りの大根二切れ、撮った!)、投げられたりんごを空中で斬ったり、サムライ的おもてなしを披露。京都で観光ガイドもされていて大人気なんだとか。

オランダからの乗客夫妻と記念写真におさまったり、台湾からの乗客のシャッターを押して、片言の中国語で話しかけたり、日本にいながら海外旅行気分を味わえた。

続いて、昨年秋に舞鶴に来たときも案内してもらった五老ヶ岳へ。
ぽこぽこかわいい島がくっきり。東舞鶴と西舞鶴を見渡せて、ビュー!な眺め。
ここにある「ティアラ」というティールーム、観光地にある殿様商売カフェに裏切られたこと数知れずのわたしが逆に裏切られるメニューの充実ぶりとクオリティ。
もちろん、窓からの眺めもプライスレス。
冷たいぜんざいをいただきながら、田丸氏の半生をうかがった。
国鉄勤めだった田丸氏、昔は切符切らせてもらうまでに便所掃除や草むしりの下積み時代があったそう。「無口やったけど、車掌になって、お客さんとの会話が面白うて、今みたいなおしゃべり好きになったんや」。
甘いものが好き。あずきがとくに好き。本当においしそうにぜんざいを食べる田丸氏。
「ここはわたしがごちそうします」と言うと、「こういうときは先輩に従うもんや」。
冷たいぜんざいも、ためになるお話も、ごちそうさまでした。
さて、あと一時間くらいあるけど、どうする?となり、向こうに見えるクレインブリッジ(舞鶴の「鶴」を模してるそう)が素敵なので行きましょうということに。
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09月22日(月)
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