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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ つながる色@尾畑酒造アートラベルプロジェクト
佐渡の蔵元、尾畑酒造の五代目、尾畑留美子さんがわたしの友人の木村美砂さんのお友達という縁で、尾畑酒造さんの日本酒アートラベルプロジェクトにお邪魔してきた。木村さんに紹介されて親しくしているライターで収納研究家の栗ちゃんこと栗原晶子さんも一緒。

栗ちゃん、木村さん、わたしと並ぶと階段のような三人。


アートラベルプロジェクトとは、参加者が尾畑酒造さんの日本酒を飲み比べて思い浮かぶ色や言葉を書き、そこからひらめきを得てラベルを開発するというもの。

8種類のお酒をちょこちょこ味わい、五感を研ぎ澄ませて、浮かぶ言葉を探っていった。


「お酒を色にたとえる」という体験は新鮮。
透明だったり、水色だったり、濃青だったり、黄色だったり。
同じ色を思い浮かべた人、いるかしら。

お酒でほどよくほぐれて、その場で知り合った人と「今何番飲んでます?」「どれが気に入りました?」などと言葉を交わしながら、飲み進む。

普段は泡ワイン党のわたしだけど、日本酒も好き。
大塚の串駒さんで開かれている蔵元の会でこれまで味わった南部美人、十四代、天明と比べると、尾畑酒造さんのお酒は、すっきりと爽やかなものが多い印象。
力強い、より、たおやか。女性受けしそうな飲み心地。

新潟支局から来られた日経新聞さんの取材も受けた。
日本酒の消費量は落ち込む一方だとか。
どうしたらもっと買ってもらえるか、考えてみる。
やはり「おくりもの」需要かな。
SNSで誰かが薦めたものをポチッと買えてしまう便利な時代。
ひと目惚れで、一瞬で、買い物かごへ。
こんな時代だからこそ、アートラベルが物言うのかもしれない。

そのラベルの絵を手がける画家の平島毅さんが、会場の一角で画材をひろげ、早速ラベルを描きだした。

色カテゴリーごとに袋(温泉でタオルを入れる袋!?)に分けられた画材はペンあり、クレヨンあり、色のおもちゃ箱。

近づいて話しかけると、子ども服コーディネートなわたしを見て、「触発されました!」とラベルではなく、わたしあてに一枚描いてくれた。


描かれた絵を見て、びっくり。

イベント前にフランシュリッペで買い求めたスカートと色遣いがすごく似てる!

思わず袋から出して広げて見せると、平島さんも「わ、似てますね!」。
「予知夢ですか!」と思わず感嘆。いや、透視か。
平島さん、「ヨチム」と絵に描き入れてくれた。

スカートの皺がかなり気になるけど、見事なシンクロ。
わたしをかなり美化して描いていただいたワンちゃん、お気遣い感謝。




わたしの好きな色がオレンジとグリーンだと見抜いた画家の眼力に感心すると同時に、他人から見た自分の趣味の単純明快さも、あらためて思い知らされた。

直感でヒトを色に喩えた平島さん、今日のお酒はどんな色に喩えるのだろう。

今日集まった声をもとに平島さんが描いたアートラベルの日本酒が店頭に並ぶのは春頃の予定だそう。どんな色の、どんな顔つきのラベルが出来上がるか、乞うご期待。

このプロジェクトの後、丸の内から日比谷へ移動し、堺市東京事務所の増田一さんが呼びかけた、おもろい堺人脈飲み会へ。

「今ね、佐渡の蔵元さんのイベントに行ってきたんです」と話すと、向かいに座った堺市東京事務所の所長さんが「尾畑酒造さんですか?」。8月に5代目留美子さんの講演を聞かれたそうで、なんともよくつながる日。


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10月30日(水)
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