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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「たのしいよ、むかしさがし」にニック賞
小学一年生のたまの人生初公募挑戦は、文京区と千代田区の魅力をひとことでアピールせよ、というもの>>>募集要項。
たまの応募作品は、「たのしいよ、むかしさがし」。

「むかし」と「さがし」が韻を踏んでいるのがポイント。ノリノリで挿絵も添えて、楽しさ感も増量。難しいお題になかなかチャーミングに答えたと思うのだけど、入賞の連絡は来なかった。
「賞というのは、縁のもの」というのは、公募ガイド見ながら片っ端から応募して、キャッチコピーの入賞歴を手土産にコピーライターに採用され、コンクール受賞で脚本家になったわたしの実感。
応募して賞を得るのは一番素晴らしいけれど、応募して賞を逃すのは二番目に素晴らしい。
チャンスに手を伸ばしたことで、何かは残る。
無駄な応募なんてない。
恋と同じ。
そんなことをfacebookに書いたら、友人のNick Uemuraさんがニック賞を贈ってくださることに。
仕事なのかプライベートなのか、今は北極圏に行っているそうだけど、翌日にはamazonから立派な持ち重りのする箱が届いた。
「ニック賞が届いたよ」と言い、たまに開けさせた。
カメラを向けると、「さあ、にっくしょうはなんでしょうねー」と実況しながらうれしそうに箱を開き、中身を取り出す、たま。
実は、負けず嫌いなたまは、わたしが思っている以上に自信があったようで、「どうしてダメだったの?」と悔しがっていた。
だから、見知らぬニックさんからの「にっくしょう」は、思いのほかうれしかったよう。
賞品は絵本かなと予想していたので、箱の大きさにも驚いたけれど、中身を見て、たまげた。
「作り続けてほしい」の願いが込められたニック賞の賞品は、画材。
150色のクレヨンタワーと120色の水溶性色鉛筆(ファーバ―カステル!)と上質のスケッチブックが二冊。
プロが使うような高価なものを、小学一年生に。
この際、値段に思いを馳せるのは、やめよう。
創作意欲をかきたててくれる贈りものは、priceless。
贈り主のニックさんの、賞賛力も讃えたい。
水にとける色鉛筆はたちまちたまの心をとらえ、鉛筆の先に霧吹きをかけて、色をにじませて遊ぶ。
わたしもうれしくなって、一緒にお絵描き。

ニック賞は、応募したからこそのご褒美。
この賞品から、次の応募作が生まれますように。
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10月12日(土)
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