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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 部屋探しでいちばん大事なもの
思い立つと、そのことで頭がいっぱいになる。髪を切りたいと思うと切らずにはいられないし(と言いながら美容院には半年に一回なので、年に2度ぐらいは衝動が起きて当然)、カレーを食べたいとなるとカレー屋が見つかるまで探し歩く。

年末からの数週間は「引越したくて、たまらない」が続いている。

冬になると結露がひどいので、毎朝滴を拭うたびに「結露のない部屋に引っ越したい」と思ってしまう。

保育園をいったん出ると入れ直すのが難しいので、引越先はうちの近所で探している。しかも保育園のお友達のほとんどが進む小学校の学区、と条件は絞られる一方で、どこの不動産屋に相談しても「出れば連絡します」と言われるものの、連絡が来ない。

三連休の初日、たまとローラースケートに行った帰り、以前メールで問合せをした不動産屋の前を通ったので、挨拶をしていこうと立ち寄った。担当の方はその店にはおらず、もうすぐオープンする新店にいるとのこと。歩いて数分の距離なので、行ってみることにした。

まだ客を迎えたことのないお店で担当の方に挨拶をし、なかなか出ないですねえと雑談すると、
「ひとつ戸建てがあるんですけど、見ますか?」
こんな夕方からいいんですかと驚いたのだけど、「中を見たらすごくいいんですよー」と言われ、見せてもらうことになった。

戸建ては2階建て。うちの近所は圧倒的に3階建てが多いのだけど、比較的土地が広いので2階で十分な広さを取れている。でも、長細ーい間取り。一階に3室と2階にLDKとお風呂。LDKは階段でLとDKに分かれている。

たまが気に入ったのはハシゴで上がる屋根裏収納。4畳ほどの広さがあり、子どもの秘密基地に打ってつけ。

すぐ近くに大きな道路が走っているけど、二重窓になっていて、音は気にならない。

いいなあ、ここに住みたいなとすっかり恋して帰宅し、翌朝、太陽が高い時間に見にもう一度行った。

で、すーっと冷めた。

まだお昼前なのに、一階は薄暗く、2階は天窓から光は入っているのだけど、明るいとは言えない。明るいと思えるのは、ダイニングの一画だけだった。

一階では仕事はできない。光の射さない部屋では、気の滅入る脚本を書いてしまいそうだ。では、ダイニングを仕事場にするのか。

いや待て。なぜ家に生活を合わせなくてはならないのだ?

今のマンションの2倍の面積があって、何もかも新しくて、お風呂も大きくて窓があって、食洗機のあるやる気の出るキッチンもある戸建て。でも、それよりわたしには陽当たりが大事なのだった。何たって、一日のほとんどを家で過ごしているのだから。

勤めに出てたら、太陽が昇っている時間は外にいるから、陽当たりは二の次かもしれない。でも、家で仕事をする身には、太陽の恵みは値千金なのだ。

わが家の日照時間を見てみると、今の時期、朝は8時前から午後は4時前まで灯りをつけずに本が読める。三方角部屋の4階で、南は道路、西はマンションの庭。狭くても、結露しても、この陽当たりは宝!

ひだまりが8時間できて、今より広くて、今より保育園に近くて、結露ができなくて……そんな部屋、あるんかいな。

今日のたまえぬりえ日記は、

「きようはほいくえんでこはくうたがせんおしました うめぼしじんせいをうたいました あおぐみはかちました」。これまででいちばん長居日記。紅白だけど青組の勝ち。

今日のたまは久々に脚本家モード。将来有望なライバルか?と親バカの期待も込めて、漢字一文字日記は「光」。
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【たま語】脚本話続き。「そのまえにかいてたのは、すきすきとらいぶ」とらいぶって何?「あいしてるっていみ。びたあしゅがあよりもおとなだったの」どんな風に大人?「おばあちゃんがしんじゃうの。かいててこわくなってやめたら、しかられちゃった」誰に?「かいちょう」会長直企画か、やるなあ。


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01月10日(火)
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