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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「泣きたい?」と聞いてくれる誰かと泣ける膝
保育園から帰ってきて、たまが「ママ、バカ」を連発。相当感じの悪い(今朝放送の「てっぱん」の生意気娘美咲ちゃんに対する民男君的言い方をすれば「めっちゃ感じいい」)子になっていた。

噛みつきザルになって、自分を持て余す。こんなときは、なんかあったのだと察することができるぐらいにはわたしも成長したので、「泣きたいの?」と聞いてみる。途端に、ワッとしがみつくように抱きついて「バカッていわれたあ」と泣きだした。

保育園のお友だちに「バカ」と言われたことに傷ついて、でも我慢したまま家に持ち帰ったらしい。膝を貸して気が済むまで泣かせて、「たまちゃんはバカじゃないよ」「我慢して、えらかったね」と言い聞かせる。涙を出し切ったら、すっきりした顔に。トゲが抜けたみたい。

涙は、いろんなものを洗い流してくれる。気持ちをうまく言い表すことが拙い子どもだけでなく、大人にも、思いきり泣いて、あれやこれやを流し去りたいときはある。「泣きたいの?」と声をかけて膝を貸してくれる誰かが必要なのは、強がりの鎧を着込んで身動きが取れなくなってしまう大人のほうかもしれない。

そういえば、以前、ダンナの何気ない言葉に傷ついて、狭い家のこと、互いを避けられる場所がなくて玄関に逃げ込んだとき、たまが慰めに来てくれた。「泣いていい?」と聞くと「いいよ」と言い、わたしが泣き終わるまで、何も言わず、そばについていてくれた。まだ、たまは3才になるかならないかだったと思う。泣くことの意味を子どもは大人以上に理解しているのかもしれない。

そのときのことは、たまにとっても印象深かったらしく、「パパ、ママをなかせたことあったね」と時々思い出している。
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【たま語】「どろぼうがはいって、たまちゃんとられたら、ないちゃう?じゃあママもいっしょにとってもらおっか。そしたらパパにあえなくなるからパパもいっしょにとってもらおっか。でもえほんやおもちゃがないとこまるし…そうだ、このいえぜーんぶとってもらおう」。それは泥棒じゃなくて引越だ。
posted at 20:06:21

【たま語】「クリスマスにちかづいてるね」。〈クリスマスが〉じゃなくて〈クリスマスに〉。積極的に楽しんでやろうって感じ。
posted at 20:01:58

【たま語】テレビから聞こえる所沢という地名に反応して「じいじとかわごえいったとき、ところざわでおりたんだよ」。所沢は川越より先にあるけど方面的には合っている。「それでところざわでおりてね、ちょこっと、ところざわのひとになったの」。〈ちょこっと〜の人〉という表現、旅気分が出てる。
posted at 19:59:34

【たま語】「○○ちゃんのママって、おばさんなんだよ」と言う。わたしより若いはずだけど、わたしのほうが若く見えるのかしらと思ったら「ママはおばさんじゃないよ、おじさん」。おねえさんじゃなかった…。
posted at 19:33:07

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posted at 15:39:06

@rerereno_onii3 あれ?いつのまにか「おじさん」から「おにいさん」に。若返りましたね。
posted at 15:36:42

【たま語】マンションのエレベーター内にて「このエレーベーターこわれろ!」と物騒なことを言う。今壊れちゃったら閉じ込められるよ。おなかすいちゃうよと言うと「いいもん。エレベーターたべる」とたくましい答え。
posted at 15:34:50

【たま語】「たまちゃん、らふらんすたべたら、かゆくなっちゃったの。らふらんす、じょきょかなあ」。除去って聞こえるけど4歳児がそんな難しい言葉使わないよねと思ったら「ほいくえんのきゅうしょくで、じょきょするんだよ」。なるほど除去食。らふらんすもわたしが子どもの頃は知らなかったけど。
posted at 15:33:00


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12月14日(火)
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