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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 水天宮前じゃなくてスイートテン!いい夫婦10周年
2000年11月22日の「いい夫婦の日」に入籍して今日で10周年。「おお、いい夫婦の日」の語呂をおさえたくてダンナ母に区役所まで婚姻届を出しに行ってもらった。

勤めていた広告会社に入社したときに見せられた「わが社のショーケース(ご自慢CM)」の中に、結婚10周年の記念に指輪を贈るというジュエリー会社のものがあり、そのときに知ったのが「スイート10ダイヤモンド」という言葉。コンセプトとネーミングも手がけたのだったか、世に広めただけだったか忘れたけれど、ダイヤモンドの新たな購買動機を刺激するキャンペーンになった、と担当した先輩社員が誇らしげに語っていた。

それから時は流れ、ついにこの切り札ワードを使うときがめぐってきた。数日前、ダンナに「いよいよスイート10だね」と言うと、この手の話題では日本最後尾を走るわがダンナは「何それ?水天宮前?」と返してきた。

そういえば、スイート10ダイヤモンドどころか、ダイヤを贈られたことがない。婚約指輪も結婚指輪も「まあ、いらないよね?」「なくしそうだし」で省略。結婚式での指輪交換も、指輪がないので省略。ダンナ母に「あら、指輪なくていいの?」と聞かれたときに、「赤い糸でつながってますから」とあっけらかんと答えた嫁だった。

あれから10年。二人で始まり、娘のたまが加わり、4才になった。日付をまたいでしばらくした頃、「でちゃった」の声で目を覚ますと、一人でトイレに行こうとした途中で力つきた跡が。わあわあと騒ぎながら脱がせたり履かせたり拭いたりをしていると、眠りを邪魔されたダンナが一言「うるさい!」。それが、結婚10周年の第一声。たまは自分が叱られたのだと思い、ますます泣いた。

起きてからなじると、「覚えてない」。ほんと、おめでたい人。

朝食の席で「今日はパパとママの結婚記念日よ」とたまに伝えると、たまはおめでたいことだと理解し、お祝いすると張り切る。保育園でも先生たちに報告。お迎えに行くと「せんせいね、ママがいないのに、お〜め〜で〜と〜うっていってたよ」。

ダンナからは「ごめん、ついうっかり飲みに行くと言っちゃった」ということで帰宅が遅くなると電話。たまが「ケーキかう」と言うのでケーキ屋へ自転車を走らせる。

たまはこのところ口癖のように「たまちゃん、けっこんしない。ずっとパパとママといっしょにいる」と言う。今日は「たまちゃんのけっこんきねんび、いつ?」とわたしに聞いてから「そっか、たまちゃん、けっこんしないんだった」。「ママはだれともけっこんしないでね。ずっといえにいてね」とも言う。「結婚=好きな人と一緒になるために家を出る」だとすると、今のたまにとっては、パパとママがいちばん好きな人だから、結婚しないという結論になるのだろう。

そういえば、幼い弟が「おおきくなったら、おかあさんとけっこんする」と可愛いことを言って、母を感激させていたっけ。たまもいつか、「あんなこと言ってたのにねえ」と親を淋しがらせる日が来るのかもしれない。

ダンナの遅めの帰宅を待って、小さな乾杯。結婚祝いにいただいたグラスにワインを。たまもジュースで乾杯。たまはどうも誕生日と混同しているらしく、ハッピーバースデーの歌を熱唱。「ハッピーバースデー ディア マーマー」。結婚は女の子のお祝いと思っているところが、女の子。
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posted at 21:28:55


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