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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ ひげそりクリーム爆発(!?)事件
保育園へたまを迎えに行き、帰宅すると、いつものように手を洗いなさいとたまを洗面台の前へ送り込むと、「これ、どうしちゃったの?」と素っ頓狂な声を出す。見ると……。

洗面台のシンクにこんもりと泡が盛り上がっていた。泡だと頭が理解するまでに数秒。それがひげそりクリームの中身が飛び出したものであると、泡の源に立つスプレー缶との立ち位置から判断するまでにさらに数秒。わたしの口からも「何これぇ〜」と素っ頓狂な声が漏れた。

どうしてこんなことになっているのか、缶の上でひげ剃りポーズを決める男性モデルも思案顔。咄嗟に思ったのは、泥棒説。わが家に入った泥棒が、盗るものがなくて腹いせにスプレーを出しきって行ったのではないか、と。子どもの頃からの性分と職業病があいまって、物事を大袈裟に膨らませてしまう癖がある。

泥棒説を半ば信じつつ、スプレーを手に取り、底を見ると、泡がびっしり。その瞬間、「スプレー缶が爆発して底が抜けた」と理解。これは記録に残すべしとデジカメとビデオカメラで撮影することにした。

左手にビデオカメラを持ち、右手に持った缶を撮影。「缶の底が抜けていました」と解説すると、横からたまが「いりませーん。いりまひょーい」と合いの手。「この泡の中に底があるはずです」と実況しつつ、泡に右手を突っ込む図を撮る。ところが、泡のどこにも底はない。肩すかしを食らってスプレー缶の底をさわると、泡に隠れた底の手応えがあった。

後でじっくり観察すると、缶の継ぎ目が錆びてもろくなり、そこから泡が噴き出したことが判明。どんな音がしたのか、泡が噴き出すさまはどんな光景だったのか、決定的瞬間に居合わせなかったことが惜しまれる。
05月11日(火)
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