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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 押忍!母娘で応援団懇親会
わたしの大学生活の4年間が汗と涙と酒の日々だったのは、応援団なるところに身を置いていたから。年に一度、後輩たちが活動資金集めにやってくる東京渉外に合わせて激励会とOB会を兼ねた懇親会が開かれるのだけど、出産前に顔を出したのを最後に欠席が3回続いた。去年東大で開かれた国立七大学体育大会の演舞演奏会で応援団の血が騒いだこともあり、今年は久しぶりに参加してみようと思い立つ。でも、ただでさえ仕事で夜家を空けることが多いのに、飲み会でさらに淋しい思いをさせてはたまがかわいそうというわけで、娘同伴で参加できるかどうか問い合わせてみたところ、幹事より快い返事をもらい、甘えさせてもらうことに。

たまと二人で出かけるときの法則で、途中の乗り換え駅で必ずトイレを訴える。今日もぎりぎりで向かっていたのに電車を一本遅らせる羽目に。「もう、たま、遅刻だよ」と言うと、「ママといくときは、いつもちこくよ」。

会場に着いた瞬間、たまが硬直。見渡す限り大人の男の人と学ランの男子学生で、現役団員の女の子一人。わたしでさえもあまりの男臭さに怖じ気づく光景で、たまはすっかり固まり、わたしの服をぎゅっとつかむ。とりあえず食べたら落ち着くかとうどんやジュースを与え、二人でしばらく壁際の花に。おそるおそるテーブルに着き、ひさしぶりの先輩やはじめての後輩とわたしが歓談する間、たまはうどんとジュースだけがよりどころという感じで口を動かしていた。

皆さん子どもの参加を大らかに受け入れてくれ、せっせと話しかけてくれるのだけど、たまはなかなか心開かない。10年ごとに一人が代表してのスピーチで平成一桁卒団組はわたしが話すことに。「ママしゃべんないで」とマイクを奪おうとするたまをなだめながらのスピーチとなった。

つきあいの深い神戸大応援団の50周年記念誌に「脚本家になるには」というエッセイを寄稿したことを話し、応援団で無理無駄無意味なことばかりやっていたおかげで、少々のことにはへこたえれない打たれ強さと根性が養われたと話した。脚本家はデビューするよりも仕事を続けることがはるかに難しい職業だけど、そのために必要な気力体力忍耐力は応援団生活の賜物だと思う。

秋からの朝ドラ「てっぱん」に参加していることも話すと、朝ドラとNHK関連の話題が次々と。「ふたりっ子」にわが京都大学応援団が出演した時の幹部が「ヒロインに新歓のビラを配るシーンで、親戚中に宣伝したら、わずか数秒しか映らなかった」とこぼして爆笑を誘うと、ずっと上の先輩が「俺たちは『思い出のメロディ』の出演でNHKホールの舞台に立って『逍遥歌紅萌ゆる』を歌った」と自慢。

最後は肩を組んで応援歌「新生の息吹」と学歌を合唱。たまにとっては、これがいちばん印象的だったらしく、帰宅すると「かたくんで、うたったよ」とパパに報告。

【お知らせ】劇場パンフにエッセイ掲載!映画『バレンタインデー』本日公開

1月26日(火)の日記で紹介した映画『バレンタインデー』は本日、日米同時公開。『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督の愛すべき記念日映画が誕生! 今井雅子のエッセイを読める劇場パンフにもご注目。
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【たま語】おむつが濡れているのを、「たまちゃんのおしっこでなさいっていったの」と言い訳。誰が言ったの?と聞いたら、「かみさま」。
posted at 23:52:59

「ツイッター」と聞くと「衝立十五日」という駄洒落を連想してしまうようになったのは、落語を聴くようになった影響。 #rakugo
posted at 23:09:17

@mane_neko いい時間、いい写真を期待できそう。こないだの無垢話、日記に書きました。 http://bit.ly/8ZSm51 RT @mane_neko @masakoimai 情報ありがとうございます!「さび助」さんのHP、アーチの写真を見ただけでもう興味津々です。
posted at 23:05:33


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02月12日(金)
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