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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 小豆島2日目『ぼくママ』上映会
虫の声を聴きながら眠り、海からの陽射しに朝早く目覚める。島の朝! 7:30のBS hi(東京のわが家では映らない)と7:45のBS2、8:15の地上波で「つばさ」第25週の結末を観る。大画面のハイビジョンで観る冨士さんは、ど迫力。
朝食はベランダで。海まで遮るもののない眺めが何よりのごちそう。水着に着替えて海まで行き、誰もいない浜辺を一家で独占して水と戯れる。
海が大好きなたまは、おおはしゃぎ。でも、唇が紫になり、海から上がると震えていた。
午後からは今回の旅行のメインイベントである『ぼくとママの黄色い自転車』上映会。その前に、柳生さんの車で、船着き場横にある「二十四の瞳」像を見に行く。昨日着いたときは気づかなかった。若い女性二人組に「録ってください」と頼まれてシャッターを切ると、「今の人は小豆島を舞台にした映画の脚本を書かれた方です」と柳生さんが教えたので、「今日上映会があります」とチラシを渡す。
たまは船に興味津々。写真はたまが撮ったもの。
上映会会場の公民館近くの天ぷら屋さん「幸宝」でお昼をごちそうになる。今日高松で次回作がクランクインした井口喜一プロデューサーも合流。天ぷらに行き着くまでに出される一品一品が感動もの。「こちらはフグです」と説明され、「え! これが!」と驚いたのは胡麻豆腐(フグのフォアグラか!と早合点)だったが、胡麻豆腐もフグも舌でとろけて口福〜。満を持して登場の天ぷらは、衣の軽やかなサクサク感が秀逸。きす、えび、あなごなど、衣に閉じ込められ、揚げられると、海鮮の新鮮さが際立つ。今朝もぎたてといういちじくの天ぷらが珍しく、サクッ、ジュルッといただく。
途中、たまが拳を天つゆに突っ込んで母娘で天つゆまみれになる事件があった。その瞬間、頭に思い浮かんだのは、舞台挨拶どうしよう!だったが、すぐに水洗いすると、まったくしみは残らず、ワンピースの布地が薄いので自然乾燥で乾いた。たまはせっかく映画にちなんで黄色いワンピースを着てきたのに、着替える羽目に。
14:20からの2回目の上映の20分ほど前に公民館に着くと、長蛇の列! 岡山から駆けつけた今井雅子ファン第一号の「岡山のTOM」さんと一年半ぶりに再会。岡山産マスカットを求肥で包んだ「陸乃宝珠」(「珠」の字が入っているのがポイント)という源吉兆庵のお菓子をお土産にいただく。
1回目の上映を終えて出てきた人たちが2回目をこれから観る知り合いに「よかったよ」などと笑顔で声をかけていく。1回目、2回目ともに300人を超える人が観てくれたそうで、これは島民3万人あまりの2%に相当する数。全戸に配布したチラシには、わたしが舞台挨拶する旨も記されていた。
1回目を観ていたわたしの両親は、舞台挨拶を見るため、会場に残っていた。高松に住む母のいとこが友人を誘って1回目を観にきてくれていた。わたしが会うのは初めてらしい。映画のおかげで、いろんな人に会える。
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09月19日(土)
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