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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「役目を終えた」と思えば捨てられる
わが家が片付かないのは、捨てられないわたしの性格のせいだ。掃除術の本や記事を読むと、「片付けることは捨てること!」ときっぱり書かれているが、この「きっぱり!」がわたしには欠けていて、「まだ使える」「また使える」とゴミ箱行き宣告をためらってしまう。「使い切った」と納得することが大事」と掃除のプロは口をそろえて言う。天命を全うした人を見送るときの安らかで穏やかな心持ちと同じく、その物が役割を果たしたと思えば、未練なく旅立たせることができるのだと。

写真を撮って残すのは、ひとつの手だという。プリントが散乱するという新たな問題もデジカメのデータ保存なら問題ない。まずは、冷蔵庫に貼り付けたまま色あせ、水気でしわしわになった雑誌広告の切り抜きを写真に納めることに。"Thank you for being so sweet"(とってもやさしくしてくれて、ありがとう)というカードを読んで涙ぐむm&mイエロー君。チョコの甘さと性格の優しさのsweetをかけたコピーをカードの文面にしてしまい、あとはmms.comとアドレスを小さく表示するだけの潔さ。m&mグッズのひとつとして手元に置いておきたかったけど、台所に立つわたしを数年間励ましてくれたので、ご苦労様と冷蔵庫から外した。m&mといえば、パティシエのはちみつ亜紀子ちゃんの特製ウェディングケーキを取り囲んだクッキーのm&m応援団も、なかなか捨てられず、半年余り取っておいたが、夏が来て、泣く泣く手放すことになった。

「物を捨てられないときは、その物が占めるスペースの家賃を考えなさい」というアドバイスもある。雑誌広告一枚では省スペースにならないが、たった一ページのために雑誌一冊を取り置いているものが、わが家にはゴロゴロしている。それをまとめるとみかん箱数箱分ぐらいにはなりそうだ。まずは、『風の絨毯』の映画紹介が載った2003年の関西ウォーカー。風じゅーの脚本は「モハマド・ソレイマン/今井雅子」と表記されることが多かったが、これは「今井雅子ほか」となった珍しいケースで、大阪に住むダンナの弟がわざわざ取っておいてくれた。


場所をうんと取っているものといえば、ダンボールハウス。一時はかくれんぼしたり隠れ家にしたりと娘のたまの遊び場になっていたが、今は洗濯物干しと化している。大量のタオルや靴下をかけられるので重宝しているが、これをどかせば、一平米以上のスペースが浮く。「壊していい?」と家主(?)のたまに聞くと、「ダメ」の返事。「でも、これがないと、おうち、広くなるよ」と言うと、「そうだね」と納得してくれ、最後の姿を撮影して、解体開始。

手でダンボールを小さく割き、せめてリサイクルにとびっしり貼りつけたシールを剥がし、かなりの重労働となった。たまが喜んで引っ張っていた紐は、取り外してリボン瓶へ。これはプレゼント包装に再利用。

家のあちこちに散らばっている爪楊枝アートもまとめて撮影。保育園の調理士さんが熱心で、四季折々の花や行事をモチーフにした爪楊枝を給食に立ててくださる。糸や針金を使ったり、相当手が込んでいるが、これを月に何度か50余名の園児分用意する手間ひまに頭が下がる。愛だなあ。写真は撮ったものの捨てられず、棚に飾った。

今日の子守話は、掃除機の話。ダンボールハウスの跡地に掃除機が立ち往生しない広さの床が現れ、ひさしぶりに掃除機をかけられた。

子守話90「まほうつかいたまちゃん そうじきのまき」

まほうつかいの たまごの たまちゃんが
いちばん にがてな おてつだいは そうじきを かけること。

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08月04日(火)
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