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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 応援団と朝日歌壇と子守話はエールつながり
応援団の演舞について綴った昨日の日記に多方面から反響が届き、わたしだけでなく、多くの人が応援団なるものに関心や共感を寄せていることに驚いた。わたしの気力と忍耐力は応援団仕込みだけれど、応援団を見るだけで元気になれることがわかったので、今日の夕方もパレード目当てに七大戦会場の東大へ。到着したときにはパレードも各校の演舞も終わり、エール交換の最後の一校が「フレーフレー七大」とエールを送っていた。工学部の広場の大木を七大学の応援団が囲む姿は壮観で、それだけでも見る価値があった。

今日は月曜日で、毎週楽しみにしている朝日歌壇の掲載日。2009年04月01日(水)の日記に「(ホームレス)公田耕一氏と(アメリカ)郷隼人氏」を、2009年06月15日(月)の日記に「(ホームレス)公田耕一氏と(アメリカ)郷隼人氏」のその後」を綴ったが、その後も両氏の歌には注目している。紙面を開くと、お目当ての二人の歌がそろった上に、公田氏を詠んだ歌まであり、辺りを見つけたようなほくほくした気持ちになった。

事件より二十四年が経過して今日、命日に両掌を合わす (アメリカ)郷隼人

野毛山を下れば汗の吹き出してドン・キホーテへ涼みに入る (ホームレス)公田耕一

生きていれば詠める ペンあれば書けること教えてくれるホームレス公田氏 (飯塚市)甲斐みどり

歌の交流はエール交換にも似たものがあり、それゆえわたしは惹かれるのかもしれない。他に、最近の掲載作を書き留めたものを以下に記してみる。

6月22日掲載
雨匂ふ五十六年駆け抜けて「グイン・サーガ」は未完のままに (ホームレス)公田耕一

6月29日掲載
KATIEとう仔猫が仔猫(ベビー)を生んだという情報(ニュース)が忽ち所内に伝わる (アメリカ)郷隼人

7月6日掲載
五月晴れとは梅雨の晴れ間 歩くこと休み一日洗濯をする (ホームレス)公田耕一
梅雨に入り「泣くの歩くの死んぢやふの」 この三択を諾ふ朝(あした) (ホームレス)公田耕一

7月13日掲載
湯に沈む熱き抵抗懐かしく久方振りにひかり湯へ行く (ホームレス)公田耕一

7月27日掲載
福島の桃に花咲きまろき実を結ぶ半年われにも半年 (ホームレス)公田耕一

詠まれた歌から見知らぬ人物の輪郭を思い描く興味深さは、週一回配信の連載ミステリーを読むようだが、三十一文字に奥行きと広がりが込められているから、超短編ながら非常に面白いのだろう。広告会社時代に組んだことのあるデザイナーが俳句の世界では大先生の中原道夫さんで、冗談半分に俳句の手ほどきを受けたときに「五七五に400字の情景を込めるイメージで作りなさい」と教えられたが、五七五七七ではそれ以上か。読むは易し、詠むは難しで、6月15日の日記を読み返すと、「身近な題材であるわが子を詠んだ吾子短歌を初投稿してみることに」と書いてあるが、いまだに投稿できていない。

わたしには凝縮するより拡散するほうが合っているかもしれない、と娘のたまの言葉をヒントに膨らませる子守話をまとめることに。ずいぶんおしゃべりになったたまが毎日のように刺激的なネタを投げかけてくれるので(「ねこしんぶん」などと突然口走る)、新作は日々生まれているのだけど、文章にまとめる作業をさぼっていた。「まほうつかいたまちゃん」シリーズの新作3つのうち、まずひとつ。たまは「魔女」というだけで「こわいよー」と逃げてしまう。子守話が母から娘へのエールだってことには気づいていない。

子守話89 「まほうつかいたまちゃん おふろのまき」

まほうつかいの たまごの たまちゃんは プールあそびが だいすき。
でも ほいくえんの プールの じかんは あっというまに
おわってしまうので いつも もっとあそびたいなと おもっています。
そこで たまちゃんは おうちの おふろに まほうを かけることにしました。
「ちちんぷいぷい たまちゃんちの おふろ うんと おおきくなあれ」
おふろは ほいくえんの プールよりも おおきくなりました。

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08月03日(月)
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