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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「好き!」を見せるとトクをする
隙を見せると損をすることが多いけれど、「好き!」の意思表示をすると、トクすることが多い。かかりつけの整骨院のウキちゃんの元には、「おいしいもの大好き!」(実は好き嫌いが多く、食べられないものがかなりあるのだけど)と声を大にして言っている成果で、患者さんが次々と食べものを持って来る。治療のついでだけじゃなく、食べものだけを届けに来る人も後を絶たない。そのたびにウキちゃんは「わあ! これ食べたかったんですよ!」と小躍りして喜ぶので、おいしいものが手に入ったら「ウキちゃんに食べさせてあげたい」と思う皆さんの気持ちがよくわかる。
わたしもけっこう「好き!」を言いふらしているので、甘いものやハートの形のものが集まってくる。昔からの友人だけでなく初めて会う人が、いまいまさこカフェのギャラリーを見て、わたしの甘いもの好きやハート好きを知り、「こんなの知ってます?」と差し出してくれる。合体してハート型のチョコレートになることもある。
日曜日、朝ドラ「つばさ」のファンミーティングでNHKへ行った帰りのこと。朝から「ブーブーのりたいよー」と言い続けていた娘のたまのリクエストに応えて、タクシーに乗った。原宿駅までだとあっという間なので、「代々木まで行くと、いくらぐらいかかりますか」と運転手さんに尋ねたら、「千円ぐらいかな」。だったらと山手線でひと駅先の代々木駅までお願いした。わが家は自家用車を持たないので、たまにとってタクシーに乗ることは非日常。すっかり興奮しておしゃべりになっていると、「お嬢ちゃん、いくつ? おしゃべり上手だね」と運転手さん。「この子、ずっとタクシーに乗りたがってたので、よっぽどうれしいみたいです」と言うと、「よーし、じゃあ、おじさん、ワンメーターで代々木まで行っちゃう」と運転手さん。「え、いいんですか」と驚いていると、途中でメーターを切ってしまった。わたしは感激しきりだったけど、たまはおまけのありがたみがよくわかっておらず、お礼も言わずにタクシーを降りてしまった。日本交通無線番号135番の運転手さん、ありがとうございました。
「好き!」は幸運を呼び寄せる魔法の呪文みたい。今日の子守話も魔法のお話。あいかわらず、たまには不評で「やめて〜」と逃げてしまった。
子守話88「まほうつかいのたまちゃん せんたくもののまき」
たまちゃんが まじょに でしいりして まほうを おそわりました。
「まほうは よくきく くすりだけど
かしこく つかわないと どくに なるよ」と
まじょは こわい こえで たまちゃんに いいました。
たまちゃんの まほうの ききめは たった3かですが
たまちゃんは まじょの ことばも 3かで わすれてしまいました。
あるひ たまちゃんは ママの おてつだいが
めんどうくさくなって せんたくものに まほうをかけました。
「ちちんぷいぷい。せんたくもの おりこうさんになあれ」
おりこうさんになった せんたくものは じぶんで
せんたっきの ドアをあけて そとに とびだし
いちもくさんに ものほしだいまで かけていきました。
そでのながいシャツが ものほしざおを もちあげると
シャツたちは するすると さおに そでを とおしていきます。
そのあいだに ブラウスは ハンガーに とびついて ひっかかり
くつしたとズボンは われさきにと たこあしに ぶらさがりました。
みんなで いっせいに とりかかると あっというまでした。
せんたくものたちは おひさまに あたって かわくと
さおや たこあしや ハンガーから はなれて へやに とびこみました。
シャツや ブラウスや ズボンは ふたつおりになったり よつおりになったり
じぶんで じぶんを きれいに たたみました。
くつしたは あいてを みつけて くるりと まとまりました。
らくちん らくちん。
たまちゃんは まほうの ききめに だいまんぞくでした。
ところが こまったことになりました。
おりこうになりすぎた せんたくものたちの
いやいやが はじまってしまったのです。
たまちゃんが シャツを きようとすると
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07月14日(火)
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