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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 「心」を「亡」くすと書いて「忙」しい
「心」を「亡」くすと書いて「忙」しいとは、その通り。処理能力を超えた仕事を抱えると、あちこちに気持ちが行き届かなくなり、生活能力が低下するのがよくわかる。

娘のたまのシャンプーが切れたので、買い置き棚から新しいのを下ろしたのだが、まったく泡立たず、洗い流した後もべとつきが残っていた。「よっぽど汚れているんだなあ」と思い込んで、使い続けること数か月。大人用シャンプーが切れたので、自分が使ってみるときに手に取ったら、「ベビーシャンプー」ではなく「ベビーローション」と書いてあった。そら泡立たんわ!

シャンプーでさえこのていたらくで、食料品の管理は、推して知るべし。冷蔵庫が空っぽで、棚の食料ストックをあさっていたら「こんなところに、よもぎ切り餅が!」と発見、しかし、取り出してみると、緑色の正体はカビだった! ううむ、似ている……と感心している場合ではない。

もちろん子どもに手が回らないこともしょっちゅう。「オムツはきなさい!」と指示を跳ばしつつ自分の身支度をして、あたふたと手をつないで出かけて数分後、だっこしてようやく「オムツしかはいてない!」と気づいたりする。大人の目線から見下ろすと、シャツの下がまさかオムツ一丁だとは思わないのだった。

こんな親のもとで、娘はたくましく育っている。適応力と自立心にすぐれた子になりそうだ。
05月18日(月)
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