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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 堰を切ったように一週間前の川越の話
今朝、布団の中で、目覚めたばかりの娘のたまが「ケェコとかわごえいったとき たまちゃん ちゅばさ たくさんみつけたよ」と言い出した。ダンナの妹のケイコちんとダンナ父がたまを川越に連れて行ったのは5月3日のこと。そのときのことは「どうだった?」と聞いても、「かわごえ だれもいなかったよ」とそっけない返事があったきりで、土産話を聞けなかったのだけど、一週間近く経って、突然話し始めたのだった。

「ケェコとかわごえいったとき たまちゃん ちゅばさ たくさんみつけたよ」
「へーえ。たま、覚えてたんだ、こないだ川越行ったこと?」
「うん」
「つばさ、どこにいたの?」
「バスのえき」
「バスの停留所にいたんだ?」
「うん。ていりゅうじょ」
「川越、人いっぱいいた?」
「うん、いた」
「混んでた?」
「こんでたのは、ちゅるやさん」
そう、たしか、おそば屋さんに入ろうとして断念したとダンナ父が言っていた。
「ちゅる屋さん、混んでたの?」
「うん、それで、アイスクリームばべたの」
「アイスクリーム食べたの?」
「うん。しましまのアイス」
「しましま?」
「うん。きいろとあおいろ」
「もしかして、きいろとむらさきかな。さつまいものアイスクリームだった?」
「うん。きいろとむらさき」
後でダンナ父に確認すると、やはりさつまいもの2色ソフトクリームを食べたらしい。

旅先からの絵はがきが本人が戻った後に届くような時差は、2才児の頭の中で体験が鮮明な思い出として現像されるまでの時間だったのだろうか。自分が見たこと、したことを消化して、自分の言葉で語れるようになったんだなあと目を細めた。

娘と一緒に過ごせる時間を大事にしたいなと思い、打ち合わせの前に王子駅近くの飛鳥山公園へ。ここはダンナとたまのお気に入りの場所で、「たまにとっては最高の公園だ」とダンナは力説する。お城のような立派なすべり台の壁をたまはひょいひょいとよじ登り、長いスロープを怖がらずに滑り下りる。緑豊かな小径を散策したり、芝生で寝そべったり、古くなった都電やSLの車両に乗り込んだり、遊びきれない懐の深さ。JRの線路を見下ろせる高台に位置していて、新幹線や山手線が走るのも見える。

王子駅近くには水車のあるせせらぎがあり、ここでは、たまは裸足になって水遊びを楽しんだ。はともやってきて羽で水をパシャパシャ。下が石ですべりやすく、危なっかしいので、親はハラハラするけれど、たまはたくましく、水とたわむれ、なかなか立ち去ろうとしなかった。

お昼は駅周辺で気のきいた店を探したけれど見つからず、北とぴあ17階の山海亭へ。無難な選択だと思っていたら、見晴らしに加えて味もなかなかで、子連れへの応対も感じ良く、満足だった。
05月09日(土)
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