ID:93827
脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
[794880hit]

■ 東京マラソン2008当日
一週間前からにわかに楽しみになった東京マラソン当日。娘のたまは昨日のうちにダンナの実家に預け、昨夜は11時に就寝。今朝は6時起床、緑茶と焼いた餅、ガトーショコラの生クリームがけとカフェオレのパワーブレックファストを胃に納め、フルマラソンに出るダンナとともに7時に家を出る。昨年の冷たい雨とは打って変わって、よく晴れたマラソン日和。コンビニでチョコレートを仕入れ(はじめて見つけた小枝の「大樹」版)、8時前に新宿に着くと、湯気が立ちそうな気合い十分なランナーが続々西口へ。

ずいぶん余裕を持って出かけたつもりなのに、あっという間に「荷物締切10分前!」とマイクの声。ずらっと数十台停まったトラックの指定された号車に荷物を預けるのだが、わたしがめざすトラックはいちばん奥のほうで、なかなかたどり着けず、心細い思いをする。荷物を預けると、今度はスタートラインへ。走る前にトイレに行っておこうと思ったのに、長蛇の列。「もっと先にもトイレはあります」と係員に言われたのだけど、それを見つける前にスタート位置に着いてしまった。携帯電話も手荷物で預けてしまったので時間がわからず、今からトイレに行って間に合うかなあとぐずぐずしている間に、後から後から人が来て身動きできなくなる。結局30分ぐらい待たされる間、底冷えする寒さも手伝って、「トイレに行っときゃよかった」と悔やみ続ける羽目に。

9時10分スタートするものの前がつかえてノロノロ。スタート地点にたどり着くまでに10分ほどかかる。道路脇の生け垣には脱ぎ捨てられたビニールポンチョの山。エントリーで配られた一式に入っていたもので、待ち時間の冷え防止に大いに役立ったが、走り出したら無用で、大量のビニールゴミが発生することに。「エコ大会」をうたっているけれど、これはリサイクルできそうにない。給水所の紙コップも使い捨てだし、無料で配られたアミノバリューの手袋もボトボト捨てられていたし、ゴミは必要悪なのかなあと思いながらスタート地点を超える頃には人もばらけて走れるようになった。こごえて縮こまっていた手足を動かすのが気持ちいい。新宿の高層ビルの間を駆け抜けるのも贅沢。手を上げて携帯で風景を撮るランナー多数。昨年聞いた山手線ガード下の大立ちション大会は今年も実施され、「やだあ」「信じられない」と女性ランナーの困惑した声が上がっていた。歌舞伎町辺りで東京大学応援部が発していると思われる「T・O・K・Y・O TOKYO レッツゴー」コールが聞こえてきて、応援団出身のわたしには何よりのエールとなった。

「3キロ」のボードを通り過ぎても足は跳ねるように軽快に動き、まわりのランナーと肩を並べて走っている感覚。少し前を行く体格の似た女性についていくように走ると、ペースを作ってもらえて楽だった。だが、5キロ前に彼女が下がってしまい、わたしも疲れが出はじめる。体力と気力は残っているのだけれど、足が持ち上がらない。コースがよくわかっていないので、ペース配分ができないのも辛かった。先週飯田橋を通りがかったとき、「この辺りが7キロ」とダンナが言ったのを信じていたのに、飯田橋を過ぎて「6キロ」のボードを見つけたときは泣きそうになった。

あとは1キロ刻みでどんどん足が重くなり、苦しさは増すばかり。日が高くなってきて、アスファルトの照り返しがじりじりと肌を焼く。喉が乾くけれど、トイレに行きそびれた下半身からは「容量オーバーです」の悲鳴が上がっていて、ここは我慢。大音量のYMCAに合わせて歌い踊る集団や沿道からの声援に励まされ、ミツバチや魚のコスプレに目を楽しませ、なんとか前へ前へ進む。8キロから9キロがいちばんきつかった。怒涛の100人、いや1000人抜き(去られ)を味わい、後ずさっているような錯覚を覚える。「ゴールこちらです」の声に誘導されて左へ折れたら「トイレこちらです」で、がっくり。その先に「9キロ」のボードがあり、あと1キロもあるのかと愕然となった。


[5]続きを読む

02月17日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る