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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 体に寄り添う仕事用の椅子
腰痛が良くならない一因は椅子にもある、と車椅子専用クッションを買ったのが5月のこと。中のウレタンがすかすかになった椅子の上に一つ、背中にも一つ、だいぶ楽にはなったもののやはり一時しのぎにしかならず、ついに仕事用の椅子を買うことに。会社員時代、会社のデスクでは人体工学に基づいたとかいういい椅子に座っていたのだ。ダイニングチェアで仕事をするというのは、やはり無理がある。
椅子というのはピンキリで、何が違うのかよくわからないけれど、上を見ると何十万とするものが出回っている。10万を切る中でいちばん良さそうに思えたフィーゴチェアに絞り込んだ。カラーの選択肢にオレンジがあったことも決め手。6月の終わりにネット購入したのだが、到着するのに一か月もかかった。「購入」のボタンを押した瞬間から、こっちはもうダイニングチェアでは仕事しないぞという気になっているので、待つ間のひと月は別れ話を切り出した相手とデートし続けるような苦痛があった。腰痛が悪化したせいもある。
さんざん焦らしてご到着のフィーゴ様。玄関を埋めるような巨大な箱からずるずると引きずり出し、どれどれと座ってみると、なんともしっくり体に寄り添う。キーボードから離した腕を休める肱置きもある。仕事用の椅子はこうでなくちゃ。こうなると車椅子専用クッションは隠居かと思ったが、試しに椅子にのっけてみると、違和感がなく、より長時間対応仕様になった気もする。しばらくあわせ業で使い心地を見てみることにした。
使ってみて気づいたのだが、仕事用の椅子と食事用の椅子を分けると、オンとオフを分けやすくなる。これまではパソコンを打つ合間に食事やお茶をするとき、90度ずれた位置にある同じ椅子に乗り移るだけで、どうしても仕事気分を引きずったまま休憩したり、休憩気分を引きずったまま仕事に戻ったりしていた。ところが、座り心地がまるで違う椅子の間を行き来すると、おしりでスイッチを押すがごとく仕事モードと休憩モードが瞬時に切り替わる。なんだか執筆がはかどりそうではないか。せめて椅子の代金ぐらいは稼がないと。
07月21日(土)
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