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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 豊島でアートとジャムとカフェの小豆島3日目
パエリアランチは売り切れで、キッシュランチとケークサレランチを。各1000円、プラス200円でコーヒーか紅茶がつくが、お冷やとほうじ茶がセルフサービス。最近あちこちでレシピを見かけるケークサレは、塩味のおかず系パウンドケーキといったところ。キッシュの卵度を下げて粉度を上げた感じともいえる。このケークサレ、キッシュともに期待以上。つけあわせやスープもとてもおいしかった。


「てっぱん」神田栄治役の赤井英和さんの4度目にしてついに実現したスタジオパーク出演をワンセグで見つつ、シャトルバスで清水前へ。湧き水が飲めるところにある作品「空の粒子/唐櫃」(青木野枝)を見過ごして有名な「島キッチン」(設計:阿部良)まで来てしまい、受付にいたお兄さんに聞いて、引き返す。このお兄さん、たまを見るなり、ちょっと待っててと奥に引っ込み、ペロペロキャンディーを持って戻って来た。たまはたちどころに心をつかまれ、以後、何度も相手をしてもらうことに。


島キッチンに戻り、昨日今日限定のジャム作りのワークショップに参加。まずはシール台紙にハンコやペンでオリジナルのラベルを作りつつ、調理の順番待ち。


イチゴを量り(60gで約4個)、へたを取って包丁で縦半分に切り、イチゴの重さの30%の砂糖を入れ、レモン汁小さじ1を加え、スパイスを12種類の中から選んで加え(たまはカルダモンを選んだ)、その都度かき混ぜる。


鍋を強火にかけ、沸騰したら火を弱め、イチゴが白くなるまで煮詰める。熱いうちに瓶に空け、蓋をする。以上の作業をほとんどたまが担当。包丁にも初挑戦。実に生き生きと、いい顔で。明日の朝はバターのしみこんだトーストにジャムで。

島キッチン脇の土蔵にて「Your First Colour」を鑑賞。スイスのアーティスト、ピピロッティ・リストによるビデオ・インスタレーション。インスタレーションと呼ばれるアートはわたしには難解なことが多いけれど、好きに刺激を受け、解釈すればいい。丸いスクリーンに13分ほどの映像が映される。見上げるうえに、ストーリーのある映像ではないので、たまには難しいかなと思ったら、それなりに面白がって観ていた。

豊島のアート作品一覧はART SETOUCIにて。豊島をはじめ瀬戸内の島々のアート作品を美しい写真と詳しい解説で紹介しているので、興味をかきたてられるはず。


島キッチンでランチ第二弾。おいしいと小豆島で噂を聞きつけたキーマカレーをセットで(季節のサラダとおかずの茶碗蒸しがついて1200円)。


食後のデザートは。苺のプチシューとヨーグルトムース。単品300円をドリンクセット700円にして。

結局、2時間以上島キッチンで過ごし、帰りがけにたまが心奪われたお兄さんに声をかけると、バスが来るまで時間あるなら、カゴ作りを見ていけばと言われる。刈ってきた蔓でカゴを編んでいるおじさん。さっきのジャムの先生(大阪から来ている料理研究家のさん)が、ここでは生徒。「何作りよるん?」とおじさんの同世代の友達が冷やかしに来る。どの世代も生き生きと、実に楽しそう。いいな、島。いいぞ、島。束の間だけど、島の時間の流れを感じられて、うれしかった。


バス停(木造六角形のしっかりした建物)の横に、「ご自由にお使いください」スペースが。ここでお弁当広げたら気持ちよさそう。

帰りのフェリーはうとうと。港に着いて宿まで1キロ半歩き、今日は1万2千歩。たまは今日もドラゴンロードへ行き、おしりの下に敷くダンボールをもらって帰ってきた。持ち手の紐がついていて、「そういちろう号」と書いてある。

夕飯は昨日のお好み焼きの残りの焼きそば。

05月02日(月)
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