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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 年に一度の一日保育士さん
たまは食事が終わるとわたしが帰ってしまうのを察して、「ねえ ママ おしごといっちゃうの?」と心配そう。それを聞きつけた同じテーブルの男の子が、「ねえねえ たまちゃんママ〜。ないしょのはなし」と言うので耳を近づけると、「おひるごはんおわったら、おしごといっちゃうの?」と聞いてきた。「うん、そうだよ。たまちゃんにはナイショね」と言ったのに、「たまちゃんママ、おしごといっちゃうってさ」と言って、たまの反応を試す。3歳児といえども油断ならない。

食べるペースが落ちてきたので、たまのスプーンを手に取り、「だ〜れのおくちにいこうかな?」と食べさせると、「わたしも」「ぼくも」とうれしそうに大きな口を開ける。みんなかわいい、面白い。いつもは送り迎えのときに顔を見るだけのクラスメートの子どもたちに、いっそう親しみを感じる。

わたしが去るとき、たまは大声でわんわん泣いた。

いったん帰って、午後は担任の保育士さんと面談。「言葉で気持ちを表現できるようになり母子ともにストレスが減った」こと、お弁当を喜んでくれたこと、執念深さゆえに記憶力が良いこと、食べることと読むことが好きなら人生楽しく生きていけると考えていることなどを話す。園での様子をうかがおうと思っていたのに、気づいたらわたしばかりしゃべってしまった。普段子どものことを話す相手がダンナぐらいなので、聞いてもらえて調子に乗ってしまった。

「たまちゃんは、遊びが独創的。だから、まわりの子たちが放っとかないのよ」と保育士さん。わが道を行くユニークな子であるらしい。

11月02日(月)
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