ID:93827
脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
[786532hit]

■ 小豆島2日目『ぼくママ』上映会
入れ替えに時間がかかり、10分押しで小豆島町長、土庄町長、井口さんとともに舞台挨拶。小豆島の風景をお借りしたお礼、16年前に小豆島に来たこと、原作との大きな違いである黄色い自転車が島の緑に映える姿を見て感激したことなどを話す。映画の終盤で感動していただけたなら、その半分は小豆島という場所の力だと締めくくった。小豆島町長さんは小豆島観光協会の会長でもあり、ぼくママのプロモーションにもご尽力いただいた様子。恰幅のいい堂々たる風貌の土庄町長さんはユーモラスな語り口。このお二人とご挨拶しそびれてしまったのが残念。慣れた名調子で司会進行をされた「二十四の瞳映画村」の有本裕幸さん、上映会を主催された高松の映画館ホール・ソレイユ支配人の岡雅仁さんとはご挨拶できた。

いよいよ地元での本編鑑賞。スクリーンで観るのは、初号試写、完成披露試写、キャリアマム試写会、親子試写会に続いて5回目。地元ならではのあたたかな期待感が客席を包み、とてもいい雰囲気。小豆島の場面に差しかかると、おなじみの場所が画面に現れるたびに「おお」とどよめきが起こる。「おお?」とハテナや笑いが混じるのは、大志が自転車で移動する距離への突っ込みらしい。それもまた微笑ましい感じがして、ああ小豆島で観ているんだなあと実感できた。映画が終わると自然に拍手が起こり、ありがたい気持ちでいっぱいになった。出口で「ひさしぶりの映画で、いいものを見せていただきました」と地元の女性に声をかけられる。小豆島には映画館が一軒もないので、今日の鑑賞がひさしぶりという人は多かったのかもしれない。

「ぼくまま、みるう」と心待ちにしていたたまは、犬のアンが出てくるたびに喜び、終盤まで集中して観てくれ、エンジェルロードを見届けたあたりでコテッと寝た。舞台挨拶も印象に残ったようで、「ママの こえ きこえたよ」とうれしそうに言い、「また しょうどしま いって ぼくまま みるう。ママの こえ きくう」。保育園でも小豆島へ行くことを「ぼくまま いく」と先生たちに言っていたから、たまにとって、「小豆島=ぼくママ」らしい。

わたしたちが泊めていただいているゲストハウスに移動し、映画の関係者の方やご近所さんも集まって、柳生さん主催のバーベキューパーティ。あなごやサザエなど海鮮も豪快に。
お刺身もあふれんばかりの歓迎の意を表しているかのよう。二十四の瞳映画村の有本さんに、つくだ煮京宝亭支配人の川原英治さん、オリーブ園営業部長の永井順也さん、寒霞渓ロープウェイ営業課長の高橋俊司さんを紹介していただく。皆さん、小豆島観光協会の活動に携わり、ぼくママ公開に合わせて小豆島PRに奔走されたとのこと。公開初日に東京バルト9でオリーブ石鹸が、大阪ブルク11でつくだ煮が配られたのは、そういうわけだった。

初めて会う方ばかりだけれど、話題に困ることはなく、心地よいひとときを過ごさせていただく。わたしのありふれた顔は、初対面の人に「どこかで見たことがある」「知っている人によく似ている」と言われることが多く、今宵もそうだったが、そのおかげで、するりと小豆島の人の輪になじませてもらった気もする。「集まった人たちがそれぞれ気の合う人を見つけて、そこから交流が始まるのお見るのが好きなんですよ」と柳生さん。映画は人と人をつなげる天才だけど、柳生さん自身もそうで、映画と柳生さんが出会った「ぼくママ」は愉快な縁に恵まれている。

09月19日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る