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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ 川越でおいしいものと「ちゅばさ」探し
時の鐘がある鐘つき通りを歩いていて、たまがいきなり興奮してつかんだのが、ふかしいもとあんこを薄い皮で包んだ「いも恋」。前回わたしと来たときに食べておいしかったのを思い出したのか。じいじと3人で分け合って食べる。たまがむさぼるように食べるのを見て、「これは『いきなり饅頭』ってやつだ。今度作ってあげるよ」とじいじ。


かなりの勢いで食べ続けているので、お昼は食べなくてもいいかなと思っていたら、「大八 勝山」という店の前で「ちゅる ばべる」とたまが言い出し、店内へ。名物の川越ラーメン(いもの素挙げが乗った醤油ラーメン)と紫いも餃子(紫いもを練り込んだ皮で特許を取っている)を注文。ともに、いもが入っている以外はオーソドックスな味だけど、旅先の食事らしくて、よい。たまはラーメンに入ったコーンを熱心に食べていた。お店の人が子連れに優しく、ありがたかった。


再び蔵造り通りを歩いていると、「あれ、甘玉堂じゃないか?」とじいじが指差したのは、陶器を扱う「やまわ」というお店。「ここがロケ地です!」と主張していない奥ゆかしさが老舗らしい。ここもあまたまに似た「くらたま」というお菓子を扱っているが、2時過ぎですでに品切れだった。店の中から奥の蔵にかけてトロッコの線路が続いていて、今は使われていないレールの間に手書きのタイルが埋め込まれているのが愛らしい。前に川越に来たときはトロッコの線路に気づかなかったが、今回はあちこちで線路跡を見つける楽しみがあった。

終始「ちゅばさ」探しに活躍したたまは、歯科医院の入口に置かれたバスケットの中の「つばさ」をガラス戸越しに発見。建物の全景写真を撮りそびれたが、元は川越で最初のデパートだったそう。その向かい辺りにあるりそな銀行川越支店の洋館も美しい。


もうひとつ、前回来たときに気になっていたのが、パリの香りがする石造りのカフェ エレバート(CAFE ELEVATO)というカフェ。ゆったりした椅子のカウンター席で、子連れ入店には不向きと言えるが、たまを膝に乗せてアイスカフェオレを飲む。置かれているグッズもセンスがよく、居心地のいい空間。新宿三丁目のカフェ・ユイットがトップスビルとともに幕を閉じてしまった(最後にもう一度と思っていたら、6月28日に閉店していた)喪失感を和らげるかのように、ここと楽楽ガーデンカフェに出会えたのは収穫だった。お気に入りのカフェがあることは、その街を訪ねる理由になる。

「呉服かんだ」というお店の店先に子ども用の草履がセールになっていたのが目に留まり、買い求めようと店内へ進むと、今度は子ども用のじんべいと目が合った。白地にスイカ模様のものに一目惚れしたが、90センチサイズだと来年はきついし、110センチサイズだと今年はぶかぶかだし……と迷っていたら、子犬模様の100センチを見て、たまが即決。さっさとレジへ持って行ってしまった。「これはまけられないのか」とじいじが交渉したら、割り引いてくださり、いい買い物ができた。家に帰って着替えたたまはすっかり気に入り、町内のマジックショーに着てでかけた。

07月11日(土)
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