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脚本家・今井雅子の日記
by いまいまさこ
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■ カンヌ98 3日目 いざCMの嵐!
その直前が1/121"ANGEL"。天上人たちがミラーが切れたので地上にいたずらして輸送トラックを事故らせ、ミラーを「昇天」させて手に入れる話。大爆笑。さらにその前が1/120"ARM COMTROL"。「好きなものを見ると犬はしっぽを振りますが、この若い男性にも同じことが発見されました」というナレーションではじまり、ミラーの瓶を持つと腕をぶんぶん振る男が登場。瓶にドラムスティックを差すと、すごい勢いでドラムを叩く。大受け。
USAが元気といえばBudweiserのカエルのシリーズもそう。「バド」「ワイ」「ザー」と言うカエルの座を狙うトカゲとイグアナの会話がおかしい。商品カットなしで十分コミュニケーションできるいい例。
Budweiserの他のものでは"Bud for you"のキャンペーンが面白かった。"Bad for you(お気の毒に)"とかけて、「まあ、バドでも」て感じ。超能力者がテレビの公開番組で腕を競う1/164"MIND CONTROL"では念力でバドをグラスに注いで喝采を浴びた直後、観客の一人が念力でそれを飲んでしまう。アメフトの試合後、勝った喜びでビールのかけあいをやっていると、「何やってんだ?せっかくのバドを」とチームメイトにボコボコにされる1/175"VICTORY"
。若い女が恋人を家に招きいれ、父親を起こさないよう部屋まで導くが、足音にはびくともしなかった父親がバドの開く音で目を覚まして銃を手に駆けつけてしまう1/176"FARMER'S DAUGHTER"。犬を骨で釣ってイスから下ろした飼い主が、同じ手でバドに釣られてイスを横取りされる1/178"MY CHAIR"。それぞれ受けてた。
バドではもうひとつ、ズルをしてでもバドを飲みたいぐーたら亭主どもを面白く描いた"Make it a Bud Light"のシリーズが笑いと共感を集めていた。力仕事しているフリをするためにニセモノの下半身を車や台所の下にもぐりこませる男たちだが、草刈り機の下から出ている下半身が見つかり、嘘がばれる1/180"HANDY MAN"。窓にホースを取り付けて偽の雨を降らせ、庭仕事から逃れる1/181"RAIN"。女どもの買い物につき合わされるのに疲れた男どもがディスプレイの洋服の影に隠れて飲む1/182"SHOPPING"。いずれも日本でもそのまま流せそう。
アルコールカテゴリーで驚いたのは、下ネタの競演。日本だと視聴者からクレームが入りそうな表現がゾロゾロ。とくに「ビールのおしっこネタ」はタブーでは(日本ではそれを連想させないように気を遣っている)と思うのだが、堂々とやってのけている。1/63"IT'S EASIER WITH BEER"では、バーのトイレで男二人が「出なくてもじもじ」してるところに三人目の男が入ってきて気持ちよく放尿。"Just Bjer self"(be yourselfとbeerをかけている)というオーストリアのビールのCM。スウェーデンの1/202"THE BALOON"も「Kopparberg lagerを飲むと膀胱に何が起きるか。おしっこの勢いが違う」と実証。ポーランドの1/78"WINTER TIME"は男二人が並んで美しい雪山を鑑賞……と思いきや、雪におしっこで"Elbrewery"とロゴ作成中。
男と女のHネタもあっけらかんとやっている。1/59"THE WILD LOFE OF THE VIKING"はドイツのAsgaard beerの作品。中年夫婦をベッドの足側からとらえた映像。バイキングの本を読んでいる夫のシーツの下半身辺りが盛り上がり、"good for your horns(ツノに効くビール)"と意味深なコピー。バイキングのビール? カナダ発1/105"FASTER"は「もっと早くぅ」「これ以上は無理だよ」と思わせぶりな女と男の激しいやりとり。姿を現した男は女を扇いで風を送っていて、「そんなことよりLabaat Liteを飲むほうがリフレッシュする」というオチ。イギリス発1/247"CONFESSION"は自分の激しいセックスを神父に打ち明けるメキシコ人男が登場。それを懺悔と受け止めた神父が「よくぞ打ち明けてくれました」と言うと「みんなに話しているんだ」。要は、のろけてるだけ。Hな上に神父までコケにして……商品名のScottish Courageの勇気とかけているのか?
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06月22日(月)
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