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与太郎文庫
by 与太郎
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■ あれかこれか 〜 あれよあれよ 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060321
ニューヨークのアパートの一室で、一組のカップルがテレビ局を開く。
これを観た視聴者が、面白そうな町のニュースを送ってくる。
女性キャスターが、即興コメントをつけて、世界中に発信する。
二人は、この室から一歩も出ないで、最大数十万人の受信者に向って
いる。ひとこと云うだけで、数十通のメールが返ってくるそうだ。
彼らは、ついでにCMスポンサーも募集している。年間数億円!?
二人を、われらがNHKのキャスター二人が、だだっ広いスタジオと、
吹きっさらしの高層ビル屋上に陣取って、国際中継で紹介している。
中継室にむらがる職員数は、ざっと五十人も動員されているのだ!
NHKの人々は、みずからの時代が終ったことを認めるべきだ。
彼らは、世界一高価な土地に、数百万円もかけたセットを組みあげ、
数十人ものエリートが、たった二人のテレビ局を紹介しているのだ。
◆
── 《NHKスペシャル▽放送記念日特集(1)
テレビとネット・アメリカ最前線リポート
▽放送と通信の“融合”で今何が
▽巨大メディアのネット戦略▽テレビはどう変わる
20060320(月)19:30〜20:45 NHK総合》
◇放送と通信の融合が急速に進む中で、テレビが担うべき役割を考える
第1夜。
日本よりも融合が進んでいるアメリカのメディアの最前線を取材し、
いま何が起き、何が問題となっているのかを探る。アメリカでは、いつ
でも好きな映像を見られる携帯機器の登場により、テレビの視聴は放送
時間や空間から解放されつつある。同時に視聴形態が多様化したことに
よって、テレビ各局は視聴率の低下に頭を悩ませている。一方、ハリケ
ーン「カトリーナ」の惨状をいち早く伝えるなど、ブログジャーナリズ
ムの台頭が既存のマスメディアの存在価値を脅かし始めている。
◆
── 《NHKスペシャル▽放送記念日特集(2)
徹底討論・テレビは誰のものか」IT企業による買収・問われる受信料・
今夜は“テレビ”について徹底的に考えます
▽ネットとの“融合”は何をもたらすのか?
▽テレビの“公共性”とは何か▽これからのNHKの役割を議論
20060321日(火)19:30〜22:30 NHK総合》
◇放送と通信の融合が進む中で、テレビが担うべき役割と将来像を考え
る第2夜。
「徹底討論・テレビは誰のものか」と題し、さまざまな立場の有識者が
スタジオに集まって「テレビの役割」や「守るべき公共性」などを話し
合う。
菅谷 定彦(民放連副会長)/松原 聡(東洋大教授)/吉岡 忍
(ノンフィクション作家)/金子 勝(慶大教授)/中村 伊知哉
/里中 満智子(漫画家)/今井 義典▽司会・桂 文珍/渡辺 あゆみ
◆
NHKは“ネットとの融合”など、まだ気づいていないのだろうか。
大が小を食う時代は終ったのだ。ヘリコプターが、空母よりも素早く
戦果をあげる時代なのだ。
みんながヘリコプターに乗りはじめたのに、あくまで人力車に乗って
威張っている人々がいる。みんながクルマに乗っているのに、いまだに
自転車をこいでいる連中がいる。すなわちマスコミの人々だ。
彼らは、ほんとうは歴史や経済について、よく分らないままに論じて
きたのではないか。いまに及んでもパソコンやウィルスの犯罪について、
知ったかぶりをしているだけではないのか。
最近のワイドショーに登場する経済学者で、ライブドアの業務内容を
説明した者はいない。しょせんは虚業だ、などというばかりで、ならば
テレビが実業であることにはならない。
◆
NHKに招かれた人々が、なにか新しいアイデアを持ちあわせている
とは思えない。都合がわるくなれば、ダジャレで誤魔化すため、落語家
に司会させるらしい。
今晩、NHKに招かれた人々は、胸に出演料の値札をつけるべきだ。
金をくれる人の前で、悪口を云う者はいないのだ。
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03月21日(火)
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