ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ ドット 〜 花街の客たち 〜
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Ex libris Web Library;久保 菜穂子(市子のイメージ)
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── 《絶海の裸女 19580608 新東宝》
◆ 久直高市 〜 祇園新橋四姉妹 〜
うそかまことか、タクシーの客が「新橋へやってんか」と命じたら、
関東出身の運転手が、まずはガソリンスタンドに向かったそうだ。
京の祇園に新橋という地名があり、東京駅のとなりではない。
むかし女ありけり、祇園新橋に美人四姉妹がいたのである。
まるで谷崎 潤一郎《細雪》の鶴子・幸子・雪子・妙子に対するごとく、
久子・直子・高子・市子が、順々に店を開いたものだ。
与太郎がはじめて知ったのは、次女・直子のお座敷クラブだった。
靴を脱いで階段をのぼり、襖を開けると、ホーム・バーのカウンター
が置いてあって、とてもめずらしい雰囲気だった。
「お越しやす、どなたはんのお友だちでっしゃろ」
直子は愛想よく迎えながら、客の品定めをしている。
「○○くんが、おもろい店がある云うとったから、のぞきに来たんや」
「へぇ、そうどすか。おもろい女も居る、云うてはらへんどしたか」
「そやな。しかしこのカウンター、ぐらぐらするで。大丈夫かいな」
「へぇ、もういっぺん大工さん呼ばなあきまへんか、ほっほっほ」
数ヵ月後に、四女の市子が、隣の座敷をぶち抜いて、あたらしい店を
開くと、たちまち客が倍増した。あんまり忙しいので、廊下の隅っこに
“ダイドコ”と称する台所バーを付けたした。
あぶれて入りきれない客は、しばしば“ダイドコ”で待たされた。
ここには、三味線をもった男衆(おとこし)が待ちかまえていて、運
のわるい客はむりやり“さのさ”を教えこまれる。
♪「鬢のほつれは枕のとがよ、それをお前に疑われ、つとめじゃえ、
苦界じゃ、許しゃんせ」をサラッて「お待ちどうさん」と解放される。
http://www15.tok2.com/home/waon/hauta/hauta5.htm
◆ 芋喰う女 〜 市子のおいも 〜
お座敷バー「勝きぬ」は、いつも満席で、つまらない。
あるとき、与太郎がひとりで店に上がると、誰もいないカウンターに
市子が座っていた(しめしめ)。
「なに食べとるンや」「お芋さんにバターつけたらおいしいンどっせ」
「そうか、よしよし」 ようやく二人きりになれると、思った瞬間に、
フスマが開かれて、ドヤドヤと数人が闖入してきた。
「オー、今日はえらい空いとるなー」
そのあと、あっというまに、いつもの満席になってしまった。
会田先生は「あの店は、安いからや」といわれたが、それはちがう。
(Day'20010925)
あるとき与太郎は、電話でこう伝えた。
「勘定が払えなくなったよ」「ほんなら毎晩、来ておくれやす」
彼女は、間髪入れずに答えたものだ。まさに天才である。
「すると、ますます払えなくなるよ」
「も一人のお方は、そう言うたら毎晩、来てくれてはります」
「だれや? そんなヤツ」(あとで聞くと、もう一人いたそうだ)
あるときNHKのプロデューサーが、市子を連れだしたという。
春宵一刻、円山公園には夜店が立ちならぶ。
射的場だというが、夜陰にまぎれて、手でも握ったにちがいない。
すぐさま、だれかがこういった。
「オマエ、夜道に気ぃつけや」「なんでや?」
「世の中には、動機なき殺人ちゅうもんもあるさかいな」
(↓=市子ママに関するコラムのひとつ)
── 宗内 敦《白い花の咲く頃 〜 演歌つれづれ:第七話 〜》
http://homepage1.nifty.com/muneuchi/enka/ch7.htm
◆ 市子と高子のイタコ節 〜 花街の唄 〜
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05月06日(金)
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