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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 高等学校新聞と生徒会役員
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19581003
予算会議の反省 評議員 阿波 雅敏
こんどの予算会議が終って、九名の評議員が辞任を申出ました。それ
は、決して評議員同志の感情的なもつれとかではなく、予算会議のルー
ルというものが、毎年同じ矛盾を指摘されるだけで、一向次の年に改善
されない習慣を、こんどこそゆすぶってみようとしたのです。
差出がましい気もするのですが理由もなく返ってきた辞表を前に次の
予算会議にはこうしたらどうか、という僕の思いつきを、なるべく具体
的に挙げてみたいと思います。
まず、本会議のまえに、各部の説明会をもちたいものです。
できれば申請〆切の直後にでも申請内容について詳しい説明を各部評
議員がするのです。各部の仕事は専門的なものですから、いきなり本会
議で聞いても知らない言葉があったり、判断に迷う場合も少くありませ
ん。また、各部がどんな申請の仕方をしているかを一とおり聞いておく
ことは必要なことだと思います。
今年のある部は、生徒会予算が、補助金であると云われていたので、
支出総額のうち補助してもらいたい分だけ申請しました。ところが、他
の部はたいてい支出総額をそのまゝ申請しているので、原案委員に質問
すると、それは申請しなかった方が悪いとのことでした。その結果がど
うなるか、いうまでもありません。これは決して見解の相異ではなく、
言葉の定義が不徹底だったのです。こんなことは本会議で議論しても実
際には手おくれです。
なお、今年は時間がないとかで品目に対する細かい申請額を、省略し
て議事を進められたのですがこれは各部の云い分を、半ば無視したやり
方で、許されるべきではありません。
また、各部の立場は、それぞれ異っていて、各々が積極的な主張をも
っているので、お互いの間に充分な理解と思いやりがなければなりませ
ん。
それには、例えば学年のはじめに、その年の計画や抱負を発表しあう
とか、前年度の会計報告をするなど、お互いの活動を刺激することにも
なって、よい結果が得られると思います。
特に、会計報告は、次の年の予算の、重要な目やすとなるものですか
ら、申請の内容とあわせて、一目でわかるよう、ぜひ印刷してほしいも
のです。要するに、数日前には必要な資料が手もとにあって本会議まで
に各評議員が質問を用意できるようにすることが、大切なことなのです。
従来の予算の議決方法は、図のようなグラフを用いています。
これによると、同じ一人の評議員でも、運動団体と学術団体では数字
の上の発言力が異っていることが判ります。
運動団体のA君──3.3%
学術団体のB君──2.9%
これは両団体の、部の数に差があるからてす。(今年は15対17で比較
的近寄っているのですが、三年前などは実に 12 対 17 でした。)
◆(図=採決グラフ)
即ち、このグラフは、常に運動団体 50 %、学術団体 50 %の発言力
をもつようにしてあるので、それぞれのまとまった意見が必要なときに
は有効です。
しかし、先のA君の部の予算を決める時と、B君の部の予算を決める
場合とでは、明らかにB君の部の方が不利です。数字の多少にかゝわら
ず、早急に改められねばなりません。
ある年、一方の団体に予算が流れすぎる、との理由で、まえもって運
動団体に何割・学術団体に何割と分けてしまう方法が採られ、以来ずっ
と実施されていますが、原因を究めないうかつな方法だったと思います。
両団体の割合を決めた以上、先のグラフは使えないのです。
この種の均衡が、どうしても必要なら、それぞれの団体毎に審議させ、
互いに承認しあうことが考えられます。承認の方法は、国会の二院制を
参考にしたらよいでしょう。
要するに、グラフの問題も、この問題も、運動団体と学術団体という、
生徒会規約にもない区別が原因です。予算会議のときだけ、習慣的に出
てくるこの「団体」意識は、この際はっきりと処理すべきです。即ち、
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10月03日(金)
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