ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 座談会 久保先生を囲んで
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19541101
 

 出席者 久保 政義(教頭) 
     平岡 澄江(教諭) 
     高島 春江(教諭) 
     阿波 雅敏 
     木村 祥子 
     木下 聖治 
     内村 公義 
     河原 満夫 
  司会 井上 正雄(編集発行人)

 
司会 久保先生、生徒が宗教的に無関心であるということは、どういう
   ことでしょう。
久保 それはね、やはり年令的に、そういう時期ではないからであって、
   これが高校になるといくらかあらわれてくる。でもやはり中学時
   代はその準備期間なのであって、皆が知らないうちに宗教的なも
   のが養われているとみていヽのです。だからこのときに指導者が
   本当に真剣になって呼びかけるならばそれはきっと高校で実を結
   ぶと思うのです。問題はたえず私たちが努力しているかどうかと
   いうことに大きな問題があると思うのです。こういうことも云え
   るかも知れませんね。生徒会の活動が旧制中学時代より活発にな
   ってきているのに、宗教的な活動がそれに平行していないという
   ことですね。同志社の様な学校は宗教的なものが伴なわない限り
   公立の学校と変らない。同志社の特質がそういう面でも表われて
   こないということは残念ですね。
阿波 一寸ポイントが外れるかも知れませんが宗教部が生徒会の執行委
   員会の一角をなしていること、生徒会で重要な地位を占めている
   こと、これはその性格からいって疑問があると思うのです。たと
   えば予算にしても他のクラブとちがって生徒会からいくらでも貰
   えるというように宗教部が、その意味でうまくゆくのは当り前だ
   という気がするのです。宗教部というのは本当に「もりあがった
   力」の集まりでなければと思うのです。
久保 阿波君の意見はもっともだと思うのですが、私は、生徒会の指導
   者になりうる人はやはり同志社の精神を最もよく理解した人であ
   ってほしいのです。そういう人に指導する地位を与えることは非
   常に大切だと思うのです。もっとも私の願いは選ばれた人たちが
   本当によく新島精神を理解し、そうして指導してほしいというこ
   となのです。そしてそうなることによって本当に同志社独特の生
   徒会が生れると思うのです。
 
 ◆ 年々よくなる同志社中
 
木村 代議員会は存じませんけれども、執行委員会では会議を始める前
   にいつもお祈りしています。
久保 それはいヽことですね。私はやはり昨年より今年と、だんだん生
   徒会は同志社らしく動きつつあると思っています。生徒会が新し
   くできた当時は同志社らしくない空気も少しはあったのですが、
   それらは徐々に薄らいでゆくことでしょうし、皆が努力してやっ
   てゆけばだんだん立派な学校になると思います。

 ◆ よかった修養会
 
木下 今年の委員の修養会などその意味で非常に大きな成果をあげたも
   のといえますが、新聞は同志社精神の道場≠ニ書いていました
   が本当にそうですね。
久保 あれは私達でもよく考えたのですが結果として非常によかったと
   思うんです。
平岡 今木村さんから具体的なことについてお話がありましたけれども、
   例えば礼拝時間の静じゃく≠ニか礼拝遅刻欠席などは公安委員
   会の方たちが非常に熱心になさっていますね。
高島 その具体的なことの、根本は一つだと思うんです。宗教的キリス
   ト教的に物を考える、その分れ目だと思うのです。キリスト教的
   に物を処理するかしないか、根本ができてなかったらどちらへ傾
   くか判らない。だから入学当時は思想らしい思想はもってないん
   ですが三年生になるとそれができてきます。その三年間の間に皆
   が「キリスト教的」な考え方≠ノ至るかどうか非常に大きな問
   題があると思うんです。(一同うなづく)
 

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11月01日(月)
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