ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 蘆花の老化 〜 敬老・傾老・警老 〜
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19060630
19060630 蘆花(37-39)トルストイ(77-78)を訪問
19080402 関 寛斎(78-79)蘆花(39)を訪問
Tolstoj, Lev Nikorajevich 18280909 Russia 19101120 82 /客死/18280828 Julius
関 寛斎 蘭学・阿波藩医 18300312 千葉 徳島 19121015 82 /服毒/文政13.0218
徳富 蘆花(健次郎)蘇峰の弟 18681208 熊本 伊香保 19270918 60 /客死/明治 1.1025
トキトミ、トルストイの暖い手を握る
── 明治三十九年、徳富蘆花は四月から八月まで、四ヵ月、百二十日
の海外旅行を行った。上海・香港・シンガポールを経てイスタンブール
に着き、それから陸路ブルガリア、ルーマニアを通ってロシアに入り、
帰りはシベリア経由で敦賀に入港するという行路。
いちばんの目的は、ヤスナヤ・ポリヤナでトルストイに会うことだっ
た。ヤスナヤ・ポリヤナに着いた蘆花は、停車場から馬車でトルストイ
邸までたどりつく。早朝六時なので庭内のベンチに腰かけて待つことに
した。
…… 余は暫し憩はむと、コルクのヘルメット帽を枕に、インヴァネス
うち被りて仰向けになり、うとうと何時しか夢心地になりぬ。良(やや)
久しくして人の近寄る気はひあり。つとめて重き瞼を開けば、一人の老
翁吾側(わがかたはら)に立てり。庭の掃除に来し百姓爺(ムウジク)
かと思ひしは一瞬、まがふべくもあらぬ翁の顔に、刎ね起きるより早く、
「おお君はトキトミ君」と翁は歯ぬけて子供の如く可愛ゆき口もとに笑
を崩して手を差伸べ、余は「ああ、あなたは先生」と緊(ひし)と握り
し其手は大にして温かなりき。
── 徳冨 健次郎《順礼紀行 190612‥ 警醒社》
── 文学・戦争・社会主義・キリスト教と七十八歳のトルストイと
三十九歳の蘆花、二人の話はいつまでも尽きるところがなかった。(*)
── 板坂 元《日本文学三六五日(上)19741210 講談社現代新書》P197
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06月30日(土)
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