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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 秀才三傑 〜 アクセス・カウント 〜
しかも、「満足した豚」を「太った豚」と間違っていわれてしまった
ため、太ったの反対語である『やせた』を無理矢理ソクラテスにくっつ
けたのである。
では、「太った豚よりも痩せたソクラテスであれ」と間違っていわれ
た言葉はどこから出てきたのか。発端は1964年の東大卒業式で、当
時の東大総長だった大河内一男氏が卒業生に向かって言おうとした言葉
である。(19640328)
大河内総長は本番で気が変わってこの言葉を述べなかったが、訓辞用
の原稿のコピーを前もって渡された新聞社が、「この言葉は名言である」
と東大総長の権威の傘にかぶってそのまま印刷されてしまったのである。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~yuugi/news/2005a.htm
── 《どうでもいいニュース 2005年第1四半期》
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19世紀の翻訳と20世紀の翻訳
前回、中村正直訳『自由之理』(1872年)について触れた。原著者の
ジョン・スチュアート・ミルは19世紀のイギリスで活躍した著者であり、
中村とほぼ同時代の人物だ。経済学に興味のある人にとっては古典派経
済学の完成者だし、哲学の興味のある人にとってはイギリス経験主義を
代表する哲学者だし、政治に関心のある人にとっては『自由之理』の原
著、On Libertyの著者だ。つまり、この時代に相応しく、森羅万象を考
えようとした思想家であった。ミルの著作はいまでも古典として読みつ
がれており、この On Libertyも、塩尻公明・木村健康訳『自由論』
(岩波文庫)を簡単に入手できる。
塩尻・木村訳は1971年に出版されているので、中村正直訳より99年後
に刊行されている。中村訳と塩尻・木村訳を比較すると、明治の初めか
ら100年で翻訳がどう変わったかを知るうえで絶好の資料になる可能性
がある。
塩尻・木村訳が出版された経緯が、吉野源三郎による「あとがき」に
くわしく書かれている。岩波文庫で『自由論』の新訳を計画したのは19
38年だったという。日中戦争の最中、第2次大戦がはじまる前の年であ
る。この時期に自由について論じた本の翻訳出版を計画し、しかも当初
は河合栄治郎に翻訳を依頼したというのだから驚く(河合栄治郎は自由
主義者だと批判されて大学を追われ、起訴されている)。塩尻訳の出版
は1971年だが、翻訳の時期が戦争中だったので、戦後に文語体の文章を
口語体に改めるのに時間がかかったという。自由の大切さを説いたこの
本を戦争中に訳していたというのだ。
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/ron/bn/19-20seiki.html
── 山岡 洋一《翻訳についての断章》
05月07日(土)
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