ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1058972hit]
■ レコード・サロン 〜 Paper Concert 〜
紀を迎えて、近代音楽のふたりの旗手が、フランスにおいて、フランス
ならではの登場です。
13才年長のドビュッシー(1862〜1918)がひそかに満を持して発表し
たピアノのための《影像・第1集〜水の反映》をギーゼキングの独奏で
再現してみましょう。
後輩ながら、実は5年先に、同じ意欲とひらめきをもっていた、ラヴ
ェル(1875〜1937)の《水の戯れ》を、ソビエトのピアニスト、リヒテ
ルによる、カーネギー・ホール実況盤で聴くことにします。いずれも、
近代音楽が現代の音楽たらんとする指向を、大胆卒直に示しています。
「私は過去を怖れない」と宣言する現代の作曲家、武満徹(1930〜)
は、かずかずの挑戦に、才気と知性をかたむけています。その《水の音
楽》では、演奏者も楽器も不在です。録音技師とアンプがそれに代って、
実際の水の音を再現するのです。作曲家自身は、集められたテープを、
切りきざみ、貼りあわせておよそ誰の介入も許さない、水そのものの実
在を考えつづけたにちがいありません。従来の音楽にまつわる、すべて
の観念が、あらためて問われたことは、いうまでもありません。
(次回は8月12日/木曜日です)
── 《レコード・サロンB 19710708 Awa Library Report No.6》19710801
◆
19710812 レコード・サロンC 〜 Paper Concert 〜
── ベートーヴェン《ピアノ協奏曲第4番》グールド独奏、バーンステイン指揮、
ニューヨーク・フィル
── ドヴォルザーク《交響曲第8番》ジョージ・セル指揮、クリーブランド管弦楽団
── ブラームス《交響曲第4番》
── シベリウス《ヴァイオリン協奏曲ニ短調》オイストラフ独奏、オーマンディ指揮、
フィラデルフィア管弦楽団
── ハイドン《弦楽四重奏曲:ひばり》
── シューベルト《アルペジォーネ》ロストロポーヴィッチ、ブリトゥン
── マル・ウォルドロン《名演集〜レフト・アローン》
── ピンク・フロイド《モア》
毎月第2木曜・7〜8時半(於・京都トヨペット本社ロビー)入場無料
── 《レコード・サロンC 19710812 Awa Library Report No.6》19710801
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20001231 《虚々日々》目次
┌┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┐
↓=Non-display>
07月08日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る