ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 過呼吸&過去吸 〜 Hyperventilation & past inhalation 〜
…… 絶対音感の持ち主でも、演奏活動のなかでそれだけに頼れない場
面がいくつも出てくることがわかった。たとえば歌曲の伴奏ピアニスト
は、歌手の声の状態によってはとっさにキーを変えて弾かなければなら
ない。そういうとき、「絶対音感族」は耳の中にある響きの感覚を使う。
キーが違うと、鍵盤上は指づかいが変わったり大変なことになるのだが、
トニック、ドミナントなどの響きは変わらない。音と音の相対的な関係
も変わらない。つまり、相対音感に耳を切り換えるのである。
 自分で音をつくる必要のないピアニストに比べて、弦楽器奏者はピッチ
に敏感だ。コンサート会場のピアノの基準音が四四〇ヘルツだろうが、
四四二だろうが、我々はさほど気にしないが、ヴァイオリニストによっ
ては一ヘルツ違っても気持ち悪い人がいるという。(P424-425)
(青柳 いづみこ・解説)(20150624)
 
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10月08日(日)
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