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与太郎文庫
by 与太郎
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■ チェリスト 〜 ドン・キホーテ群像 〜
エマーソン弦楽四重奏団、メラニー・ホリデイ(ソプラノ)、イロナ・
トコディ(ソプラノ)、ダリア・ホヴォラ(ピアノ)ら、茅ヶ崎市楽友
協会の活動を通じて知り合った音楽家は多い。
実は高校の教員(教科は英語)。妻(陽子)、子(響祐=きょうすけ・
3歳)と3人家族。趣味はクラシック音楽鑑賞のほか、読書(遠藤周作、
山田太一、宮本輝)、インターネットなど。最近チェロの練習を再開し
た(まだ初心者もいいところ)。
── http://www006.upp.so-net.ne.jp/mmfc/p9.html
■2002/12/16 (月) スラヴァ
チェリストが自分のために演奏する曲 BBCホームズ
阪神大震災の日から1週間しかたっていなかった1月23日、東京の
サントリー・ホールで、一つの「記念」演奏会が行われた。それは病気
になったオーケストラの楽員たちを救済する基金募集のためのコンサー
トであった。世界のチェリスト、ムスティスラフ・ロストロボーヴィッ
チ(「スラヴァ」の愛称で呼ばれている)がそれを提案したのだという。
しかもオーケストラはN響、指揮者は世界の小澤征爾という組み合わせ
であった。そこまで「スラヴァ」が提案したのかどうかはわからない。
しかし三〇年ぶりに小澤がN響を振るというのは、これまでの両者の歴
史を知る者にはまさに「記念」に値する演奏会であった。しかし当夜ドボ
ルジャークの「チェロ協奏曲」が終わった後、通常ではない特別の「ア
ンコール」が行われたことで、この日は思いがけない「記念」としていつ
までも記憶されるであろう演奏会となった。 「スラヴァ」は小澤に通
訳してもらって、自分が今度の災害の被災者、とりわけ5千人を超す死
者のことを思わずにはいられないこと、その人たちへの慰めを神に祈り
求めるためにバッハの曲を弾かせて欲しい、そして一緒に祈って欲しい
と言う。形ばかりの追悼の黙祷などではなく、その場に居合わせた者は
もちろん、テレビを見ていた者の心をもゆり動かすような祈りの機会と
なった。
しかしそれにしても、なぜ「スラヴァ」はこの時バッハの無伴奏チェ
ロ組曲の中から、第2番の「サラバンド」を選んだのか。バッハは当時
の習慣に従って、ヴァイオリンとチェロという独奏楽器の達人のために、
何曲かを一まとめのグループにして、それを1番から6番まで集めた
「組曲」を作っている。チェロの場合、難しい演奏技術を必要とするの
で、演奏会用の作品と言うよりもむしろ練習のための曲と考えられてき
た。しかし二十世紀になって、スペインのカザルスがそれまで埋もれて
いたものを、作品としてよみがえらせた。それ以来チェリストといわれ
る人はだれでも、この無伴奏組曲を手がけており、レコードもおびただ
しい数に上る。
カザルスの後継者といってもよい「スラヴァ」は、不思議なことに、
今までこの組曲の全曲録音をしていない。「スラヴァ」はチェリストと
してだけではなく、指揮者としても、また夫人であるソプラノ歌手ヴィ
シネスフカヤの伴奏ピアニストとしても、この30年来、膨大なレコード
を出しているのにである。その彼が1992年、フランスの田舎町の教会で、
全曲の録音を行った。多分祖国ソ連の崩壊したことがそのきっかけにな
ったのではないか。その中に、第2番の「サラバンド」がなぜ選ばれた
のかの理由を、自ら語っているところがある。それを知ると、あの記念
演奏会での「アンコール」の意味がさらにいっそう明らかになる。
95クラシック音楽を楽しむ会(5)95.6.4
── http://members.aol.com/bachbrun/classic/clasic1995.htm
■2002/12/17 (火) ドン・キホーテ
《巨匠ロストロポーヴィッチ75歳“最後”のリハーサル 20021106
NHK》再放送 20021217 01:10-01:55(繰延後 02:00-02:45)を聴く。
ズラブ・イナシヴィリ監督の映像詩《ドン・キホーテ》の特別演奏会、
ロストロポーヴィッチ・独奏/小沢 征爾・指揮/サイトウ・キネン・
オーケストラ ── R・シュトラウス《交響詩“ドン・キホーテ”》
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12月12日(木)
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