ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1059672hit]
■ 第一回校内ポピュラーコンサート(Program)
ワグナーでその限界をきわめたともいえるのですが、その反省期に活躍
したサンサーンスは、透明な形式美と、音の響きの美しさをとりもどす
ことに専念しました。
この曲の入っている組曲“動物の謝肉祭”は、友人の故郷で開かれた
小音楽会のために作曲された、いわば音の漫画にすぎないのですが、こ
の曲に関する限り、古典音楽のもっていた、あらゆる美しい形式を縮小
して、磨きをかけてあるので、高く評価されています。
ハイドン(1732-1809) 交響曲 No.100“軍隊”より
ハイドンは18世紀の典型的な宮廷作曲家です。
演奏中に眠っている人をおどろかす曲を作ったり、楽団員におもちゃ
をもたせて交響曲を作曲したり、数々のエピソードはいずれも彼の温和
で身だしなみのよい性格を語るものです。与えられた地位に対する従順
さのかげには、何かしら新しいものに対する憧れがみられるのが、彼の
音楽の特色です。こうした傾向は、生涯を通じてみられ、交響曲形式の
完成に集中されていきます。
“軍隊”の名は、他の場合と同様、一種のニックネームで、この楽章
の後半、トランペットの信号が入るところからこう呼ばれています。
ビゼー(1838-1875) 組曲“アルルの女”No.2より メヌエット
ドーデの戯曲によせて作曲された“アルルの女”の音楽は、今日、二
つの組曲にまとめられ、親しまれています。
第二番は、ビゼーの死後、友人のギローが編んだもので、むしろこの
方が整っているといわれます。
フルートとハープの二重奏で始まるこの小品は、実は“アルルの女”
と全く関係のない別の作品から転用されたのですが、今では戯曲の間奏
曲として、用いられております。
映画音楽選“戦場に架ける橋/朝な夕なに/ジャイアンツ”
かつての劇音楽ほどの地位はないにしても、最も新しい芸術である映
画のための音楽は、私たちの心を強く捕えます。今日は、近年話題にな
った主題曲を三曲選んで、自由に演奏してみました。
ショパン(1810-1849) “夜想曲 Op.9-2”
ショパンの19曲ある夜想曲の一つ。彼の音楽は、ときには女性的な
感覚であり、ときには激情的な怒りであります。彼の音楽については、
せんさいであるとか、抒情的なとかの表現がふさわしいのですが、それ
は、祖国ポーランドの弾圧にゆれ動く、やさしい心の悩みでありました。
ベートーヴェン(1770-1827) “エグモント”序曲 Op.84
ゲーテの初期の悲劇「エグモント」が初演されるにあたって、当時、
最盛期にあったベートーヴェンが、その音楽の作曲を引受けました。
ベートーヴェンは、それまでの古典派音楽を、ロマン派音楽に導いた
点で、きわめて重要な作曲家ですが、この曲は、彼のロマン派的傾向が、
円熟しはじめた頃の作品で、独特の形式とロマンチックな素材が力のこ
もった感銘を与えます。
この曲は、この種の序曲では最も有名なもので、劇の筋を標題的にあ
らわす次の三つの部分より成っています。
第一部(序奏) スペインの圧制に苦しむ祖国オランダの姿に、エグ
モント伯爵は耐えられぬ思いで悩みます。
第二部(中間部) 悲壮な決意のもとに起ち上ったエグモントの闘い
が展開されます。やがて、力尽きて捕えられた彼は、自らの犠牲が必ず
祖国を勝利にみちびくことを信じて、自由の女神の祝福のうちに断頭台
上に果てるのです。
第三部(終結部) 人民の勝利を高らかにうたいあげるこの終曲は、
劇の最後にも再び演奏されます。
解説 阿波雅敏
────────────────────────────────
(補遺)
Drdla,Frantisek Alois 18691128 Czecho 19440903 76 /〜《Souvenir》
Binding, Rudolf Georg 18670813 Schweiz Bayern 19380804 70 /
(20060109)
── ビンディング《トムタフ行進曲 Tom Tough March 19‥‥‥ Duitch》
[5]続きを読む
11月25日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る