ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ “カッさん”笠寿!
 
 もう一つの理由は“カッさん”を本命機に専念させたかったからだ。
 べニア板で補修した安物のコントラバスを、彼一人に運ばせるのは、
かなりの重責激務だった。しかるに映画音楽は、今回かぎりなのだ。
 
 一度かぎりの演奏で、奏法も楽想も、まったく異なるのは、気分転換
にしても無理だと考えた。そこで、与太郎みずからが挑戦したのだが、
さすがに練習不足で、編曲者ゴリの面目をつぶす出来ばえに終った。
 
 いま思えば“カッさん”をカカシのように立たせ、実際は与太郎が
(隠れて)チェロを弾く、落語《二人羽織》の趣向もあった。しかし、
そこまでやると、もはやアマチュアの分際を超えるはずだ。
 
(20201027 03:27 一部修訂)(20201214)
 
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10月27日(火)
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