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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 先輩同輩後輩 〜 賀状の切れ目が縁の切れ目 〜
ったなら世界の人々は日本人のように純朴で幸せであっただろう”とい
うことです。
夕暮れ時に日本人の家族が小さな家の通りに面した部屋で車座になっ
てくつろいでいる様子は心をなごませます。皆、風呂上がりで上気して
おり、子供たちはまるで茹でた海老のようです。(父への手紙)
── Swire, John "Jack"《Letter 18860719 from Japan》
横浜の日本支店開業の日付(18670801)は、京都の十字屋楽器店開業
(18680801)の、ちょうど一年前である。分りやすい偶然だ。
上記の手紙は、むかし読んだ下記の手紙と、とてもよく似ている。
── この国の質樸な習俗とともに、その飾りけのなさを私は賛美する。
この国土のゆたかさを見、いたるところに満ちている子供たちの愉しい
笑声を聞き、そしてどこにも悲惨なものを見いだすことができなかった
私には、おお、神よ、この幸福な情景がいまや終わりを迎えようとして
おり、西洋の人々が彼らの重大な悪徳をもちこもうとしているように思
われてならないのである。(18571207 安政 4.1021)
── Heusken,Henry/青木 枝朗・訳《日本日記 19890717 岩波文庫》P221
かつて外国人の見た日本は「子供たちはまるで茹でた海老のようで」
「いたるところに満ちている子供たちの愉しい笑声」が聞こえていた。
百年後のアメリカで、サッチモは「赤ん坊が泣いている」と歌った。
── Douglas, George 曲《What a wonderful world! 1967 America》
http://www.jpopforum.net/_lyrics/hiro/a04.html#01j
この素晴しき世界(原文)
◆
ここに至って、数年前、田村くんに宛てたジョークを思いだした。
(Mail'20041103-20041110 for Mr. Tamura, Tadahiko)
彼なら、ルイ・アームストロングの歌を原語で歌えるかもしれない。
さらに、彼の《日本の“クール”ビズ 〜 戦略なき日本 〜 20060409》
の感想文として書きかけた「クール & ビジー 〜 第三者の世代 〜 」
に出典まで追記している。
── 赤ん坊が泣きやまないので、お母さんがささやく。
「おまえは、年収2年分の借金を背負って生まれてきたのよ」
すると赤ん坊は、びっくりして泣きやんだ。
ここまでは、オーストラリア人が考えたジョークらしい。
アメリカ人が「もっとはげしく泣いた」と補正した。
さらにイギリス人が「通信販売で墓石でも買ったのか」と皮肉った。
先々便の「ジョーク&ダジャレ」元ネタは「二度泣いた」だったが、
生れたばかりの赤ん坊に、将来の年金負担額を告げると、泣きやんだ。
──《新ニッポン探検隊!20040829 06:30〜06:45 西日本放送》
ジョージ・フィールズ(オーストラリア人)のずばりコメント。
「いまの年金問題は、結果であって、原因ではない」
── 《年金改革 20031122 TBSブロードキャスター》
安倍内閣の、唐突な“美しい国”発言は、いかにも寒々しい。
教育基本法改正も、れっきとした説明のないまま成立してしまった。
さすがに、ロシアの作家ゴンチャロフの観察は、きわめて辛辣だった。
── 私は、ついに日本の婦人を見た。男子と同じ袴で、咽喉をつつむ
上衣を着て、頭だけが剃ってない。立派な身なりの婦人は、ピンで後か
ら髪をとめている。みんな色黒で、たいへん見苦しい! 日本の婦人は
大胆な仕草をするそうだが、私は知らない。見たこともない。また日本
婦人の評判を汚したくもない。近頃は、この日本婦人が、たくさん艦の
周囲を乗り回している。みんな不美人で歯が黒い。その多くが大胆にこ
ちらを見て、笑うのだ。しかし、いくらか美しくて、立派な着物を着た
女達は、扇子で顔をおおうのである。(149p)(18531007 嘉永 6.0916)
── Goncharov, Ivan Aleksandrovich/井上 満・訳《日本渡航記
〜 プレガート『パラルダ号』より 〜 1941 岩波文庫》
◆
フランスの思想家フーリエは「4つのリンゴが歴史を導いた」という。
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01月06日(土)
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