ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1051636hit]

■ 春分異聞 〜 改宗の季節 〜
1480年以降、スペインで異端審問が強化されると、表面的な改宗に留
まったなどという理由で異端として告発されたコンベルソが続出した。
(スペイン異端審問)
 
 グラナダが陥落した1492年、改宗を拒否したユダヤ人はスペインを追
放され、多数が地中海周辺の都市に移住した。当時のローマ教皇はスペ
イン出身で悪名高いボルジャ家のアレクサンデル6世であるが、ローマ
にユダヤ人を受け入れた。商業に携わっていた多くのユダヤ人が追放さ
れたため、後にスペインが衰退する遠因にもなったといわれる。
 
 ユダヤ教からの改宗者も安穏ではなく、異端とみなされると告発され、
火刑に処せられた者も多数に上る。コンベルソの中にも異端審問の先頭
に立った人物がいるという。たとえば初代大審問官のトマス・デ・トル
ケマーダはコンベルソだったという説がある。
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E6%95%99%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%94%B9%E5%AE%97%E8%80%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
 ユダヤ教への改宗者の一覧(Wikipedia)
 
>
 
 トルシエ氏がイスラム教に改宗 名は「オマル」に
 
 サッカー前日本代表監督のフィリップ・トルシエ夫妻がラバトでイス
ラム教に改宗したと、夫妻に近い関係者が23日明らかにした。
 
 関係者によると、トルシエ前監督はフィリップからオマル、夫人のド
ミニクさんはアミナと改名し、式典は17日に行われたという。地元紙
の報道では、同前監督は「この件を仰々しくしたくない。自分の気持ち
は内に秘めておきたい」として多くを語っていない。一方、夫妻が2人
のモロッコ人養女を迎えたことも報じられた。同氏は昨年12月にモロッ
コ代表監督を2カ月で解任された。(時事通信 20060324 14:45)
http://www.asahi.com/sports/update/0324/097.html
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 キリスト教改宗者の裁判に欧米から批判 アフガニスタン
 
 カブール(AP) アフガニスタンでイスラム教からキリスト教に改
宗した男性が起訴され、死刑宣告の可能性が指摘されている裁判に、欧
米諸国から批判が集中している。一方、アフガンの宗教指導者らは、
「欧米の圧力に屈してはならない」と強く主張。議論は激しさを増して
いる。
 
 裁判にかけられているのは、アブドル・ラフマン氏(41)。02年
まで9年間ドイツに住み、アフガン難民を支援するキリスト教系の国際
団体で働いていたとされる。同氏が改宗を宣言したのに対し、アフガン
のイスラム法に基づく裁判が先週から始まった。有罪となれば死刑を言
い渡される可能性が高い。
 
 米国のライス国務長官は23日、カルザイ大統領と電話で会談し、事
態の「善処」を求めた。ライス長官のスポークスマンによると、長官は
裁判の中止やラフマン氏の釈放といった具体的な要求は控えたものの、
「アフガン国民は、信教の自由が保障されていることを知るべきだ」と
訴えた。この問題をめぐっては、ブッシュ米大統領も「深い懸念」を表
明し、アフガン政府に「自由という普遍的原則に従ってほしい」と呼び
掛けている。
 
 また、ドイツのメルケル首相は記者団とのインタビューで、「カルザ
イ大統領との電話で、ラフマン氏は死刑にしないとの確約を得た」と語っ
た。アフガン当局は22日、ラフマン氏の精神鑑定を実施する必要があ
ると発表するなど、処刑を避ける道を模索している模様だ。
 
 しかし、カブールのイスラム教指導者らは「ラフマン氏の精神に異常
はない」「国際社会を恐れているのか」と、当局を激しく非難する。旧
タリバン政権への抵抗運動で知られる穏健派、アブドル・ラウルフ師も、
AP通信とのインタビューで「イスラム教を拒否することは神への侮辱
であり、許されることではない」と主張。「釈放された場合は、(同氏
を)国民の手で切り裂くよう呼び掛けるつもりだ」と語り、「生き残る
道は亡命しかない」との見方を示した。
 

[5]続きを読む

03月22日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る