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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 誰も滑ってはならぬ 〜 Trio in Torino 〜
 このあと金谷先生との電話で「こけたらあかん(未完)」に続く。
 
「いまから裁判所行くとこや」
「何しに?」
「スケート連盟あいてに、一億円の裁判おこしたんや」
「なんじゃ、そら」
 
「おまえ、中学時代は野球のバット担いどったな」
「野球は、人数が多すぎて、あかなんだ」
「スケートは金かかったやろ」
「まぁな」
 
「最近の、三べんまわってワン、ちゅうようなのはあかんで」
「ふん」
「やっぱ、ロシヤには勝てん」
「そやな」
「あいつらは滑る前から踊っとる。日本人は踊る前にすべっとる」
 
 与太郎の持論は、ロシアのクラシックは、ソヴィエト共産主義が生み
だしたものではない。帝政時代の遺産を食いつぶしたにすぎない。
 そのことを理解できない人々が、引退後コーチを勤めているのだ。
 
── 「日本は、音楽に対する考えを変えたほうがよさそうね」
 シンクロナイズド・スイミング・デュエットで金メダルを勝ちとった
ロシアの小娘が、試合後に言ってのけた。
 
 ド・シロートの与太郎もおなじことを考えてきて、以下は九ヶ月前、
フィギュアー・スケートについて書きとめたものである。
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031130
── 《舞い踊り滑る人々》
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19580120
 チャンピオン 〜 寝太郎(追辞)〜
 
 ◆ 敗者の弁
 
 コーエンのコメント
 
I was very disappointed with my skate," Cohen said.
"I definitely gave 100 percent in my effort, I gave it my all.
So I have no regrets with that.
But it just wasn't my night
 
 私は私のスケートに非常に失望していました。
 それでも私は努力して100パーセントの力が出せるよう最善をつくし
ました。だから今の私は、未練は全くありません。
 今晩は私の夜ではありませんでした。
 
 スルツカヤのコメント
 
"I'm a little disappointed in my skate," she said.
"It's life, it's competition,
and we can't change anything right now."
 
 私は私のスケートに、少し失望しています。
 それも人生です。そして、それは競争です。
 そして、私たちはたった今起きたことを、何も変えることはできませ
ん。
 
 安藤のコメント
 
"In fact, (I broke it) a little finger does not recover completely. 
Though I am close together, a trace is left on the rib.
Because I take a medicine, there is not a pain.
In U.S.A., a foot is not cured, too, and forthcoming uneasiness
and bitterness have five of them, and a program is not fixed, too.
I cried every day when I wanted to return to Japan."
 
 本当のことを言うと、(骨折した)小指は完治していません。
 骨はくっついているけど、跡が残っています。
 薬を飲んでいるので痛みはありません。
 アメリカでは、足も治らないし、五輪が来る不安や辛さもあり、
プログラムも決まらない。毎日、日本に帰りたいと泣いていました。
 
作成日: 20060224
 
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02月23日(木)
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