ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
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■ 君が代訴訟(3)
朴実    「校長室の前の廊下での立話で、時間もあまりなくて、そ
      れで校長先生も、一切もう、自分の気持ちは出せないよう
      に立場上なってるので言えないと、そのことだけ言われま
      した」
原告ら代理人「それは、自分はやりたくないけれども、学校行政として
      はやらざるを得ないという意味ですか」
朴実    「学校行政が混乱すると言われました」
原告ら代理人「向島中学では卒業式、あなたは出席されたんですか」
朴実    「はい」
原告ら代理人「当日はどんなふうでした」
朴実    「当日は朝から『君が代』をめぐって異様な雰囲気でした。
      と言いますのは、私たちだけじゃなしに、近所の人たちも
      たくさん反対のビラを配ったり、マイクで呼びかけたりし
      ていました」
原告ら代理人「それは校門の風景ですね」
朴実    「はい。そして校舎の中に私も入って行った時も、子供た
      ちが、おっちゃん、ぼく、『君が代』反対やでと言う子が
      たくさんいました。で、『君が代』が鳴ったらぼくらは
      出て行くでと、子供たちが言ってました。それを聞いて、
      私は校長にもう一度言ったんですけど。騒然とした、そう
      いう感じでした」
原告ら代理人「あなたの陳述書を読みますと、当日、校門附近に警察官
      も来ていたということで、そのとおりですか」
朴実    「はい」
原告ら代理人「制服の警官でしょうか」
朴実    「はい。私服と思われる人もいましたけれども、それは確
      認できていません。けれども、毎年普通の乗用車で私服の
      刑事らしき者が来ていて、一回私が確認したことがありま
      す。伏見署の者だと言いました」
原告ら代理人「で、式場で実際テープは流されたんでしょうか」
朴実    「式が朝の一〇時に始まったんですけれども、その一〇時
      ぎりぎりまで、私は会場で校長先生にやらないでほしいと
      いうことを、それで朝鮮人がどれだけ『君が代』によって
      苦しめられたのかということを大きな声で叫んでいました。
      その時に、もう、時間が来たのでということで、なんかそ
      のまま式に入っていったような感じになってしまいました」
原告ら代理人「テープが流れたのは、気がつきましたか」
朴実    「いや、気が付きませんでした。最初、今何されてるのか
      なと思って、前のほうに走って行ったら、かすかに『君が
      代』のメロデイーが流れていました」
原告ら代理人「それは何で流しましたか。マイクを通じてでしょうか」
朴実    「いや、マイクじゃない、ちょっとわからないです。小さ
      い音でした。後ろの保護者席からはなかなか聞きとれませ
      んでした」
原告ら代理人「ポータブルのカセットテープレコーダーがありますね、
      それを使ったんでしょうか」
朴実    「そんな感じでした」
原告ら代理人「ほとんど聞取れないような音でしたか」
朴実    「はい」
原告ら代理人「誰が機械を操作したのかわかりますか」
朴実    「ちょっとわからないです」
原告ら代理人「で、出席者ですが、どのようにしてましたか」
朴実    「まず、先生方はほとんど、校長、教頭を除いて皆座って
      いました。保護者席でも多くの人が座っていました」
原告ら代理人「生徒さんは」
朴実    「生徒は最初から起立させれた状態でした」
原告ら代理人「あなたはテープが鳴ってるということに気が付いて、ど
      うしたんでしょうか」
朴実    「大きな声で会場全体に『君が代』の強制に反対しますと
      言って退席しました」
原告ら代理人「同じように、退席した人はいましたか」
朴実    「うちの子供が一緒に後ろから付いて退席しました」
原告ら代理人「他には」

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04月27日(土)
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