ID:87518
与太郎文庫
by 与太郎
[1057796hit]
■ 一聴一席FWay of Thinking シドニー・L・ハモールスキー米文化センター館長をたずねて
に英語でくわしく説明しながら見せたとしても 能自体のもつ日本古来
の文化的・歴史的な背景のようなものを伝えることはできないわけです
むしろ本物の舞台や衣装で 原型のまま上演したほうが なにがしかの
余香を感じさせるかもしれませんね
── 最近のようにテレビ・ドラマなどでセリフの吹き替えが日常化
すると やがて日本人もだんだんと欧米人と同じような身振りで 同じ
ような考え方になっていくのではないでしょうか
ハモールスキー 私個人の立場でいえば むかし観たことのあるドラマ
を日本語のアテレコで もういちど観なおすのは たいへん参考になり
ます アテレコそのものは一般的に 映画のごく一部を伝えるものに
すぎないようです 英語で笑っても日本語で笑っても そのことに変り
はないし 感情のうごきは すでに画面にあらわれていますからね
かつて《ケネディ大統領の死》という映画を 私の友人が南アジアに
いた時に観て 驚いた話なんですが 伴奏音楽になんとゴーゴー・ミュ
ージックが流れているわけです あとできいてみるとそれはその国の
音楽でもっとも悲しい表現に用いるものなのだそうです アメリカ人が
聴けば陽気なゴーゴーとしか思いようがないのです(笑)われわれは
通念として 悲しい音楽とか楽しい音楽というふうに区別しているけれ
ども それがまったく通用しない場合もあるわけです したがって厳密
には おなじ感情を音楽的に表現するにも イタリア式・ドイツ式と
いった具合にちがっているのが当然でしょうね
私は メキシコ人の妻と結婚したので こうした文化交流を総称して
“ Cross Cultural Communication ”の只中に生活しているわけで(笑)
しばしば その断絶についても経験しています たとえば新婚のころ
彼女はすでにじゅうぶん英語を学んでいたにもかかわらず“出かけたわ”
というのが まるで質問しているように“出かけたの?”ときこえるの
です 私が つい“なんだって?”と問いかえすものの いちいちくり
かえしていたのではコミニュケーションは進まないわけです
外国語を勉強するということは 単にことばだけにとどまらず その
国の文化的背景に関する予備知識とか特有の表現 そして発想の過程
“Way of Thinking”など探求しなければと思いますね
(1969・10・9/館長室にて)
────────────────────────────────
この号からタイトルを省略しているのは、レイアウトの不都合らしい。
また門脇邦夫氏の熱心な協力ぶりは、編集帖および Awa Library Report
《英対話》に詳述しているが、いくつか予期しないこともあった。たと
えば、わざわざ英訳された原稿をみた館長は「カッコ内に笑う、とある
のは、誰が笑ったのか。なぜ笑ったのか」と、しつこく尋ねたらしい。
なるほど、この表記法は日本語独自のものであり、おそらく座談会の
創始者といわれる菊池寛が、発明したものかもしれない。
館長室には、リンカーンの肖像が掲げられ、書棚には英文のしおりが
ついた日本文献が並んでいて、机上に“月球儀”が置かれている。これ
らすべてを撮りこんだポートレートは、いちばんの自信作となった。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%EB%A5%BD%A1%BC
Key Word in Awa Library:ルソー
Rousseau, Jean Baptste 詩人
16710406 France Belgium 17410317 69 /
Rousseau, Jules Antoine 室内装飾
1710‥‥ France 1782‥‥ 72 /
Rousseau, Jean-Jacques 作家/哲学/作曲
17120628 Geneve France 17780702 66 /誤=1788〜《社会契約論/告白》
Rousseau, Jules HuguesJean 室内装飾/彫刻
1743‥‥ France 1806‥‥ 63 /Simeonの兄
Rousseau, Jean Simeon 室内装飾
1747‥‥ France 1822‥‥ 75 /
Rousseau, Pierre Etienne Theodore 画家
18120405 France 19100901-0902 98 /
[5]続きを読む
10月09日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る