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与太郎文庫
by 与太郎
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■ 高等学校新聞と生徒会役員
クラブ活動の本質からは、こんな区別は全く根拠がありませんが、事務
的な面で必要なら、正式に設けてほしいと考えます。
いまゝであまり問題にならなかったのですが、評議員が欠席したり、
代理人が来たりすることは、やはり考えておかねばなりません。従来は、
代理人は何となく認められ、欠席の際は、例のグラフを書き直すことが
平気で行われておりましたが、大切な会議だけにもっとけじめがあって
よいと思います。
即ち、代理人を寄越す場合は、部長と連名の委任状を求めるとか、本
人・代理人にかゝわらず、本会議中は同一人物であること等の原則は、
却って代理人を公平に扱うことにもなりましょう。
また欠席者の票は、「原案承認」として扱うことが正しいようです。
予算会議では、棄権は認められず、原案承認か否か、が常に先決とされ
ているのです。
「原案」がきわめて有力な立場にあることは、いまの例でも明らかで
すが、それだけに原案作成は大変な仕事に違いありません。
まず、各部の申請用紙にある、こまごまとした内訳に対して、一つず
つ金額をわりあてていく「ていねいな方法」か、それとも、前年度の決
定額を中心として、総額をわりあてていく「大まかな方法」のどちらを
選ぶかが問題です。
実際には、この二つの方法を、適当に組合せてやるのが普通ですが、
不注意にやると、次のようなことになります。
例えば、「ボール代が少なすぎるではないか」という質問があると、
「それではバットの分を少しボールに回したとして考えて下さい」とい
った種類の答弁が、しばしばありました。
原案委員会としては、「大まかな方法」だけで、原案をこしらえたら
しいのですが、本会議で審議するには、どうしても「ていねいな方法」
でないと議論にならないのです。そして、一つ一つの品目について、原
案委員会としての一貫した方針と見解が示されてこそ議論が成立するの
です。
ことしの会議で、とくに意外だったのは、各部での部費の負担が、ほ
とんど無視されていたことです。例えば、同じ条件で予算を与えられた
二つの部で、一人あたりの部費が、月五十円と百円であったら、これは
不公平といってよい場合が多いのです。
僕は、各部予算というものは、大ざっぱに考えて、部員の負担に比例
して分配されることが正しいと考えます。たヾ、技術的にどう扱うかは、
とても難かしい問題です。しかし、資料を集めることはできるのですか
ら、今後は少くとも、こうした考え方が重視されてよいと思います。
以上は、毎年会議が終ってから指摘され、会議中にも問題となったこ
となどを、できるだけ具体的な案として、まとめたものです。これらは、
会議が始まってからでは、なかなか取りあげにくいので充分注意してほ
しいと思います。
── 阿波 雅敏《予算会議の反省 19581003 同志社高等学校新聞・第34号》
編集人:門戸 良彦/発行人:猿橋 庄太郎(時事問題・教諭)
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予算会議「採決グラフ」の考案者は“カスミ”こと上田 堅一郎(数学)
教諭と伝えられる。
辞任を申し出た評議員は、器楽部・文芸部・聖歌隊・英語部・宗教部・
新聞部・放送部などの学術団体、運動団体では山岳部・バレー部など、
すべて利害連帯がある。たとえば、山岳部には竹内康がいて、バレー部
は宮田昌洪・立石義雄など有力OBの親友である。かくて器楽部の獲得
予算は飽和状態に達していた。
この年の予算会議々長すなわち生徒会長は、野球部キャプテン飯田勤
君。野球部が甲子園に出場するためにはブラス・バンドの応援が不可欠
であるから、なるべく友好関係を保ちたい。ところが、議事運営に矛盾
ありと辞表を突きつけられることになった。実際の審議は終っていて、
予算成立後の単なるパフォーマンスにすぎないが、これを議長不信任と
すれば、ひいては生徒会長の弾劾要求になるので、いわば声明文を公開
するための環境づくりであった。
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10月03日(金)
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