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Kenの日記
by Ken
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■ギリシャ債務問題の影響
今日の東京証券取引所の日経平均株価終値は金曜日の終値に対して「▲596円」の下落となりました。これは今年に入ってからの最大の値下げでした。ギリシャが30日に期限を迎える約2000億円の借金を返せずに「デフォールト」に陥るとの観測が広まったことが原因のようです。日本の株価は少し「バブル気味」なところがあるため悪材料には投資家は少し神経質になっています。
ギリシャ政府は週明けの29日に銀行からの預金引出を停止しました。どんどん目減りする手持ちユーロをこれ以上減らさないためです。ATMでの小額払出しは再開するようですが、ユーロの国外持ち出しには制限をかけるようです。7月5日のギリシャ国民投票まで6日ですが最初の月曜日は大きな混乱無く過ぎようとしています。あと5日間ギリシャ国民が平静を保ち、国民投票においてEU提案受け入れが「賛成多数」を得れば最初の危機脱出ということになります。
最後の最後で「国民投票」を繰り出すギリシャ政府には呆れますが、しかしこれ以上の事態収拾策はないかもしれません。そして今日の銀行預金引出禁止措置はギリシャ国民への大切なシグナルとなっています。日本の株式市場がなぜここまで反応するのか良く分かりません。私にはギリシャ情勢は収拾に向かって着実に歩んでいるように見えます。あとはギリシャ国民が借金返済のために生活を切り詰め、不便を我慢して経済立て直しのために頑張れるかどうかにかかっています。国内に数多くの世界遺産を持つギリシャですから国民が立ち直り社会が安定して明るさを取り戻せば、世界中から観光客が訪れるではないでしょうか。
06月29日(月)
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