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Kenの日記
by Ken
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■ギリシャ瀬戸際外交
今月30日に「ギリシャ債務問題」に対するEU提案へのギリシャからの回答期限が到来します。EU・IMFとギリシャの提案にはまだかなりの開きがあるようですが、ギリシャは提案に応じなければ「デフォールト」に陥って社会の混乱は目に見えています。しかしここにきてギリシャは7月5日にEU提案を受け入れるのかどうかの「国民投票」を実施することを決めました。EU・IMFはあくまでも現在の提案を受け入れるかどうかの最終期限は6月30日であるという立場は変えていないことから、今月30日にはギリシャは「デフォールト」を経験することになりそうです。
ギリシャの銀行では預金者の預金引き出しが続いているので、30日には主要な銀行は現金が底を付いてしまい預金引き出しを停止するのでしょう。またそれを先立って国民は食料の買い込み・ガソリンの買い溜めに走りことになるでしょう。原材料入手のための支払いができなくなった企業は差し当たり生産活動を停止することでしょう。そして7月5日までの「5日間」の間ギリシャ社会は持ちこたえるこたえることが出来るのかどうか。
ギリシャ政府とEU・IMFがここまで対立を深めた以上両者とも簡単には妥協できませんでした。ギリシャ政府はギリシャ国民に5日間の「社会混乱」を経験してもらって、EU・IMF提案を受け入れることを国民に納得してもらうことにしました。元々債務支払いに伸ばしに伸ばしてきたギリシャでは国民が「年金削減」「消費税増税等」に応じて借金を少しずつ返済していかなくてはならないことは明らかなのです。社会混乱が最小限の範囲に抑えられて粛々と国民投票によって「EU・IMF提案」の受け入れが受け入れられることを願います。
06月27日(土)
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