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Kenの日記
by Ken
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■FIFA不正で大揺れ
FIFA(国際サッカー連盟)が大揺れです。アメリカのFBIは国際サッカー連盟の副会長ら関係者14人を収賄などの疑いで逮捕することになりました。収賄は主にワールドカップ開催地決定に絡んで候補地の国から贈られたもののようです。アメリカのFBI・司法当局は、FIFA本部のあるスイスの司法当局と連携してかなり前からFIFA役員の不正の捜査を進めていた模様です。

サッカーに熱狂する国ではないアメリカが何故このような行動をとったのか詳細な理由ははっきりしませんが、贈収賄の金の操作のためには「アメリカ+スイス」の金融機関を活用することが考えられます。裏金の移動・資金洗浄はこの二か国の銀行口座間で行われたことは想像できます。アメリカは自国の金融機関を使った不正取引には捜査権を有するのではないでしょうか。また比較的最近「サッカー界」に参画したアメリカは、不正を是正しようとしないFIFAの古い体質にはカチンと来ていたのかもしれません。イギリスやドイツなどの「サッカー王国」の場合には逆にFIFAに役員を出していたりして犯罪糾弾が難しかったのではないかと思われます。

今回の逮捕者リストでは中南米のFIFA役員が多く含まれているようです。ヨーロッパと並んでサッカーが盛んな中南米ですが、世界的イベント開催に絡んで大金が動くという誘惑には弱そうです。アメリカとしては中南米のそうした体質にも手を焼いていたのだと思います。

「ワールドカップ招致」は「オリンピック招致」と並んで国全体が威信をかけて争奪する競争です。多分贈賄スレスレの行為はどこの国でも行っているものだと思います。どこに線を引くのか難しい問題もあろうかと思います。
現時点では「収賄」が大きく取り上げられていますが、その裏には「贈る側」が必ずいます。そちらへの「メス」はどのようになるのか。また加熱しすぎた大会招致合戦にも批判が向けられるでしょう。またIOC(国際オリンピック委員会)は大丈夫なのかということも気になるところです。
05月28日(木)
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