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Kenの日記
by Ken
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■急に「ポツダム宣言」が話題に
20日の国会で党首討論が行われました。選挙で議席を増やした日本共産党の志位委員長が久し振りの党首討論登場となりました。民主党の岡田代表も急遽党首となった維新の党の松野代表も安倍首相に上手くかわされてしまった中で、志位委員長の目の目の付け所はさすがだと思いました。
志位委員長は「集団的自衛権行使」に関する討論において安倍首相に対して「ポツダム宣言」に関する認識を質問したのでした。阿倍首相は「ポツダム宣言の内容をつまびらかに承知していないので論評は差し控えたい」と対応したということです。志位委員長が「ポツダム宣言が過去の日本の戦争について「間違った戦争」という認識を示している」とし指摘し、右よりの発言の目立つ首相の認識を確認したということですが、やはり阿倍首相は賢明にも明言を避けたのだそうです。
夏に発表される予定の「終戦70周年の阿倍談話」の内容に関して多くの懸念が寄せられる中、志位委員長が「ポツダム宣言」を取り上げたことは非常に時機を得たものだと思います。ポツダム宣言はその後の朝鮮動乱・米ソ冷戦・中国の台頭等の世界の情勢変化に対応してかなり様変わりして具現化されたと思います。しかし70年前の日本国民の「意識」としては「ポツダム宣言受け入れ」による敗戦がその後の出発点であったことは確かです。
ポツダム宣言の最初の方に書いてありますが、イタリア・ドイツが降伏した後の連合軍には日本全土を焦土とすることも可能な戦力がありました。日本は戦力が枯渇し国内経済も疲弊してしてしまい、特攻作戦やら全国民による本土決戦などの作戦を準備してはいたのですが、無条件降伏がもう少し遅れていたらどんな不幸が待っていたかはかり知れません。日本は70年前に戦争の悲惨さを深く理解したのだと思っています。
ポツダム宣言を「つまびらかに」読んでいなかった阿倍首相にはぜひ「ポツダム宣言」をじっくり読んで欲しいと思います。そして70年前の出発点がどんなものであったのか考えてほしいと思いました。
05月21日(木)
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