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Kenの日記
by Ken
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■アルプスの飛行機墜落事故
3月24日にフランス南部のアルプス山中に乗客乗員150人を乗せたドイツ格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機(4U9525便)が墜落しました。現地の映像を観ると飛行機の残骸が山の斜面に広く散らばっていて、飛行機が山に衝突し一瞬で粉々になってしまった様が想像できます。現場から回収された操縦室のボイスレコーダーからは驚くべき事実が浮かび上がってきました。記録の解析によって墜落までの40分間の様子が次第に分かってきました(BBCNET報道を参考にしています)。
9:01分 4U9525便がドュッセルドルフに向けてバルセロナを出発。
9:30分 4U9525便からの最後の連絡。高度38000フィート。機長は飛行継続・異常なしと連絡。
(この後に機長がトイレに行くために操縦室を出たらしい)
9:30分55秒 オートパイロット装置が高度38000フィートから1000フィートに切り替えられた。
9:31分 飛行機が「地中海」上空からフランス国内に侵入する地点あたりで高度が下がり始める。
9時35分 航空管制塔から当該飛行機のパイロットにコンタクトするも返答無し。
(副操縦士の通常通りの呼吸音が衝突の瞬間まで記録されている。)
9時40分47秒 レーダーから機影が消える。高度6175フィート。
(飛行機は時速700Kmでアルプスの山肌に激突したと想定されています。)
バルセロナ出発から僅か約40分で大参事となりました。乗客はアルプスとの衝突直前まで事態を理解していなかったようです。それは乗客の心理を考えると恐怖の時間が短かくて済んだともいえるかもしれません。副機長は機長がコックピットを出てから直ぐに自殺に向けての行動を開始したと思われます。それが丁度地中海からフランス海岸を通過する地域でした。もし、機長のトイレがもう少し遅ければ飛行機はドイツの都市に墜落していたのかもしれません。副機長にとっては飛行機がどのような場所に墜落しようと全く構わなかったのだと思います。
今回の事件についてドイツもフランスも「テロ」ではないようだとの認識のようです。確かに当該副操縦士に政治的な不満・訴えがあったとは思えません。しかし現在「ISIS」に参加している西側諸国出身の若者達にどれだけの政治的意思があるのかということも疑問です。むしろはっきりした政治主張ではなく個人的な不満・疎外感等が他人の命を顧みないとんでもない殺人行為・自殺行為に走らせているのではないでしょうか。「ISIS」は巧みにそうした若者を利用しているのであり、たまたまドイツのジャーマンウイングスは27歳の若者のそのそうした性向を見抜けなかったのだと思います。恐ろしい世の中になってしまいました。
03月27日(金)
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