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Kenの日記
by Ken
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■天皇陛下パラオ訪問
天皇は今年4月にパラオ共和国を訪問することになっています。フィリピンの東の太平洋(赤道以北)海域には、現在、アメリカ領となっている「サイパン・グアム」、独立国として、マーシャル諸島、パラオ共和国、ミクロネシア連邦の3か国があり、天皇はパラオ訪問に合わせてマーシャル諸島・ミクロネシア連邦の首脳とも交流する予定だそうです。
これらの島国は第二次世界大戦中の当初は日本の領土となっていました。サイパン、マーシャル諸島・パラオ共和国、ミクロネシア連邦は第一次世界大戦の結果、ドイツ領だったところが日本の委任統治領となっていました。グラム米西戦争の結果アメリカ領だったのですが、真珠湾攻撃直後に日本が侵攻した結果アメリカ軍が放棄していったものでした。
アメリカ軍は体勢を立て直して東から徐々に挽回して、1944年夏以降サイパン・グアム奪還を果たし、パラオの「ペリリュー」の日本軍基地を苦戦しながらも攻略する一方、1944年末にはフィリピンに再上陸を果たします。サイパン・グアム等に空軍基地を建設した米軍はそこから直接日本本土空襲が可能となったのでした。長崎・広島に原爆を投下したエノラ・ゲイもサイパン諸島のテニアン島から飛び立ちました。
「敗戦70周年」の年に天皇陛下が意欲的に第二次世界大戦で日本軍が戦った地域を訪問し、連合軍・日本軍・現地住民の犠牲となった人々を追悼しようとされる姿は非常に立派だと思います。それは昭和天皇の後ろ姿をずっと近くから見てきて固く決意してきたことでしょうし、ひょっとしたら昭和天皇からの遺言だったのかもしれません。しまし今上天皇は「靖国神社」には参拝していないし韓国訪問も果たせていません。
どうもそれらの仕事については皇太子に引き継がれていくのではないかと思われます。今の日本政府の姿勢からするとこの二つの問題は簡単に解決しそうもありません。中国国内にも天皇が訪れたい場所は幾つかあるでしょうがこれも非常に難しい状況です。皇太子も55歳ですからそれほど悠長なことを言っていられない状況です。私は敗戦「100周年」の状況がどのような時代となっているのかぜひ立ち合ってみたいと思います。
03月05日(木)
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