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Kenの日記
by Ken
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■フランスでテロ
フランスのパリでイスラム過激派のテロが相次ぎました。ひとつは風刺漫画で有名な出版社にテロリストが突入した事件、もうひとつは女性警察官銃撃事件です。二つのテロ事件犯人は現場から逃走して、それぞれ印刷工場、スーパーマーケットに人質をとって立て籠もり警官隊との睨み合いとなりました。そしてほぼ同時刻に警察部隊が突入を敢行してテロリストを殺害し人質を救出しました。しかし出版社襲撃事件では12人の犠牲者が、女性警官殺害事件では女性警官の他に人質4人が殺害された模様です。
フランスはアフリカに多くの植民地を持っていた関係でアフリカ系住民を多く抱えています。そしてその住民の多くはイスラム教信者です。従ってフランスは人種・宗教に関して自由であり、異なる宗教・人種の国民の間の融和を図ることが社会安定のために必要でした。もう一つのフランスの特徴は「自由」です。アメリカに贈られた「自由の女神」は自由の象徴です。今回「表現の自由」を貫いた風刺画家・および出版社がイスラム過激派に襲われました。フランスのオランド大統領は懸命にもこの二つの事件を過激なテロリストの犯罪として激しく非難する一方で、フランス国内で宗教間の対立に繋がらないように細心の注意を払いました。この姿勢はアメリカオバマ大統領を始めとする現在西側の指導者が非常に注意しているポイントです。
しかしフランスの風刺漫画家もイスラム教の人達の考え方をもう少し斟酌すべきであったと思います。幾ら「表現の自由」があるといっても「他人に嫌な思い」を与えることは差し控えるべきだと思います。イスラム教において偶像崇拝は禁止されているし、モハメットやその家族の肖像を描くことは伝統的に行われていません。これはキリスト教、仏教と全く異なるイスラム教の習慣であり伝統なのです。「モハメットの顔」が風刺画で描かれることについては「イスラム教徒」が嫌悪感を感ずることは容易に想像できます。この嫌悪感を「テロ行為」に繋げてしまう「過激思想」が良くないことは明らかなのですが、他の人の気持ちを「Offend」するような行為は慎むべきだと思いました。
01月10日(土)
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